「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【UAE・アブダビ】無料でシャワーまである。最高の宿泊環境のアブダビ空港。

世界各地へ路線を増やしているエディハド航空の本拠地アブダビ空港。乗り継ぎで夜を越すことになり、久しぶりの空港野宿をしました。

アブダビは、アラブ首長国連邦UAE)の首都です。観光地として絶賛売り出し中のドバイからは、車で1時間ほどの場所にあります。エディハド航空の本拠地となっており、アジアや欧州各地へたくさんの飛行機が飛んでいる大空港です。

 

ターミナル1とターミナル3がありますが、内部で繋がっており制限エリアが出ることなく自由に行き来することができます。(ターミナル2はどこいった?)

 

ちなみにターミナル1とターミナル3を繋ぐ通路の横には、ライブラリースペースというソファとテーブルが置かれた休憩スペースが用意されています。人の目は気になりますが休むには最適な場所で、たくさんの人がのんびりとリラックスしています。

いろんな国の人が、リラックスしている姿を横目で見ると世界の家のリビングを横目で眺めているようで面白かったです。寝てしまっている人、ソファーでだらだらしている人、仲間で食事やゲームをしている人、本を読んでいる人、様々な人たちが思い思いの格好で休んでいます。

 

シャワーのそばに横になれる椅子もあるので、わざわざ人目のあるライブラリースペースでお休みするのはオススメはしませんが、見てるだけで面白くなってしまいます。時間を持て余していたら、ぜひ見て見てください。

 ありがたい無料シャワー

無料シャワーは、57ゲートと58ゲートの間にある階段の下にあります。シャワーの絵を書いた看板もあるので迷わないと思います。階段を下におりて行くと、男性と女性に別れます。女性用は2台、男性用は4台のシャワーが用意されています。

 

↓がシャワー室へ向かう階段

 

写真が明るすぎて少しわかりにくいですが、シャワーを浴びている人の看板が出ています。(右から二つめのマークです。)

すごーくキレイとまでは言えないですが、無料にも関わらず頻繁に掃除がされている様子。ゴミが落ちていたり、ヌメヌメしているなどということはありません。必要十分な清潔さは維持されています。

適度な温かさのお湯が出てきて、キレイさっぱり、汗を流すことができます。外は摂氏40℃を超える激アツの世界。一日遊び歩いてき、デザートツアーまで行って砂漠で砂だらけ、汗だらけの状態でシャワーは、天国でした。

 

着替える場所も個室で用意されているので、プライベートな空間で服を脱いで、着替えることができます。

 

石鹸やタオルは準備されていませんので、自分で用意する必要があります。私は日本で事前に旅行用のシャンプーとリンスとボディソープが一緒になったセットと小さなタオルを持って行きました。干すことができないのでビニール袋も忘れずに持って行くといいでしょう。

 リクライニグのベンチがたくさん

シャワー室に降りる階段の隣は、ジャングルジムや滑り台が設置された子供の遊び場になっています。その隣にリクライニングになれるイスが多数設置されているので休むことができます。ライブラリースペースよりも空いているし、人が少ないので落ち着いて休むことができます。

 

お子ちゃまが遊んでいるので、たまにうるさくなります。私は子ども好きなので、楽しんで見ていました。黒人のかわいい男の子が、東洋人に興味あるのか、やたらと私の方を見て、最後はトコトコと歩いてきたかと思うと私を触ってきました(笑)。

子どもが3人いる大家族で、お父さんとお母さんは話に夢中で、子供から目を離しまくり。ちょっと危ない!

まとめ

アブダビ空港のサービスは、今までで最高と思っていた、シンガポールチャンギ空港をも上回る、野宿に最適な空港でした。無料のシャワーというのは、本当にびっくりしました。いろんな空港で苦労と高いお金を払ってなんとかシャワーを浴びているので、無料で自由に使えるのは本当にありがたいサービスです。他の空港にも広がってくれると嬉しいですね。

 

リクライニングのイスがたくさんあるのも嬉しかったですね。アブダビ経由、空港で宿泊するのに最適な環境が整っていてオススメです。 

関連情報

 アブダビ・ドバイ旅行のページをまとめました。

アブダビ空港からドバイへバスで日帰り旅行 

 アブダビでの1日旅行

参考書籍

UAEへ訪問するなら、ぜひとも読んでほしい1冊

ようこそアラブへ

ようこそアラブへ

 

日本からUAEへお嫁に行った、「サダムなおこ」さんのエッセイ。アラブの風習や暮らしぶりについて、現地で長く生活した経験から紹介できることが満載されています。日本のマスコミ報道で聞くと、「あれ?」と思ってしまうことについて、現地からの視点を知ることができます。日常生活からスタートしてだんだんと社会や風習に絡めていく展開ですので、国際情勢は疎いという方でも楽しめる本になっています。

この本を読むことで、ほんの少しですがアラブ文化というものについて理解できたように感じます。ぜひとも、UAEを訪問する前に読んでいただきたい1冊です。

〜もう1冊読むなら〜 

アラブからこんにちは

アラブからこんにちは

 

 サダムなおこさんが書かれた、「アラブからこんにちは」も面白いです。UAEへ行ってお嫁に行って苦労しながらも、前向きに生活していく日常が綴られています。「ようこそアラブへ」はこちらの続編的な内容になっていますが、旅行の前に1冊ということでしたら、アラブ文化の風習が中心に書かれている「ようこそアラブへ」をオススメします。

【北京】長城の上をゆっくり散策(北京旅行記4)

この記事の続きになります。 

 

戻りも何回か休憩を挟みながら、激しいアップダウンを乗り越えて、長城の入口へ。行きは観光エリアの端を見たくて、急いで行きましたので、帰りはゆっくりと。長城の上からの景色を眺めながら散策をしました。

はるか遠くに見える長城(私が訪れたのとは反対側の観光エリアの終点)の、すぐ下の山の裾野に漢字で「忠於毛主席」と毛沢東主席を讃えるスローガンが書かれています。

文化大革命時代のスローガンらしい内容ですが、いつの頃からあるのでしょう。段々と失われつつある現代中国らしい風景です。

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↑中央奥の山の下にスローガンが書かれています。1キロぐらい距離がありそうですが、文字がはっきり見えます。

近くに行ったらどれほどの大きさなのでしょうか。見てみたい気もしますが、さすがにあの距離は歩けないので断念。


もうひとつ、中国らしいと思ったのが長城の上に電信柱が立っていること。

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↑すぐ前でとった写真がないのですが、長城の上にコンクリートで固められて埋め込まれています。


長い間、長城が中国の人に親しまれて観光化されていた証拠ですね。

今みたいに「世界遺産」としてしっかりと保護されているのとは違った、おおらかな時代の観光を感じさせてくれます。

帰りはスライダーで帰ろうかなとも思ったのですが、あいにくの大混雑。あきらめて徒歩で下山しました。(口コミサイトを見るとスライダーの評判が良かったので心残り)

労働節に行ったため、どこに行っても人は多かったですが、長城の上がごった返すほどではなかったです。

入口のところには石の使った庭園がありましたのでちょっと寄り道。ちょうど、ふじが咲いており、甘いいい香りが漂っていました。

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気のせいか、日本のものよりも香りが強い気がします。100メートルぐらい離れていてもあまい香りがぷんぷんとします。

帰りのシャトルバスに並ぶ前にサブウェイがあったのでサンドイッチを購入しました。安いサンドイッチを選んだのですがそれでもドリンク無しで25元。今は、1元が20円ぐらいするのでおおよそ500円。日本よりも高い~。円安はきついですね。しかも店員さんに注文を強くせかされました。(後ろに人がいないのに、、、)なんだか、ちょっと損した気分。

シャトルバスは、行きにみたときよりは少し列が短くなっていました。バスの運行本数も増やしたのか、次から次へと来ます。10分ほど並んだらバスに乗ることができ、ビジターセンターへ到着します。

さて、問題はここからどうやって帰るか。

白タクの客引きが、声をかけてくるのですが、ボッタクられたりトラブルにあったりが怖いので、できればバスで帰りたいところ。チケットを購入するときに目の前の通りを過ぎ去る路線バスを見かけたので、おそらくバス停があるだろうとめぼしをつけて歩いてみることに。

最初にビジターセンターを出て左側へ歩いて見ましたが(ロータリー側)200メートルほど歩いてもバス停らしきものは見つけられず。今度は、右側へ歩いていくと100メートルほど行ったところにバス停がありました。小さなバス停に溢れるほど人数が待っています。全部で20人ぐらいでしょうか。

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936路という路線バスが来るようで行き先には「懐柔」の文字が。これに乗車すれば北京行きのバス「快916路」のバス停方面に向かえそうです。

バス停に待っている間にも白タクの客引きが声をかけてきます。「混んでるから、タクシーに乗らないとだめだよ。50元でどう?」と言っているようでした。

10分ほどで「H23 洞台⇔懐柔」と書いてあるバスが来ました。到着した時点で乗るのが嫌になるほど、大混雑しています。さらに20人近くが乗り込みバスの中の混雑は最高潮に達します。

バス停の看板には無いバスでしたが、行き先が「懐柔」と書いてあるので、まあ大丈夫でしょう。行き先表示が紙でできた看板だったので、臨時バスなのかもしれません。

懐柔の町まで行けば、タクシーで駅(快916路の始発場所)に向かえば快916路に乗れるだろうと考え飛び乗ります。車掌さんがおり、「懐柔」と紙に書いて渡したら料金はわずか3元でした。

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まっすぐ立てないぐらい混んでいます。さらに、山道なので立つのが本当につらい。何度もカーブで倒れそうになります。

50元ぐらいなら払って白タクに乗れば良かったかなと、バスに乗ってから後悔しし通しでした。多くの乗客が降りる場所で、行きに見かけた風景が見えてきたのでバスを降ります。

人の流れに沿って道路の反対側のバス停に行くと、東直門行きの「快916」号の案内!!

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なんとか北京に帰れると一安心。すぐにバスが来ますが、座席はいっぱいになっています。大渋滞で2時間以上ずっと立ちっぱなしとなりました。腰がどうかなるかと思うほどの、辛さでした。
(高速道路を通るのにも関わらず、立ち乗りOKでした。渋滞していなかったら、立ち乗りで高速道路を走ったのかと思うと、むしろ大渋滞で良かったのかも)

疲れ果てので途中の地下鉄駅に連絡のある「三元橋駅」で下車。駅前のコンビニでジュースとおむすびを買って15分ぐらいベンチで休憩をしました。

午後4時をすぎており、長城に行くのはまる1日かかってしまいました。その後は、まっすぐホテルに行き、就寝。

疲れ果てましたが、あの雄大な景色は見に行って良かったと思います。(もう一度、行くかと言われると悩みますが・・。でもあの景色は見る価値があります。)

労働節の休日でなければもっとスムーズに行けるかもしれません。バスが満員で立ち乗りになったのと、渋滞地獄だったのが辛かったですね。

(続く)

次は、北京市内中心部にある美術館に行きます。 

 

 関連情報

 空港から長城へバスで行った時の記録です

 

 北京のおすすめ観光スポット二つ

 

 

【北京】 慕田峪長城へ到着、未修復エリアも散策しました(北京旅行記3)

 この記事の続きになります。

 

大行列の末になんとか、シャトルバスに乗り頂上付近の降場へ。

シャトルバスは、集落を通り抜けており中国の伝統的な家がちらほらと見えました。おそらく、昔から住んでいたエリアが観光開発されて古い集落が観光地のど真ん中に取り残されてしまったという雰囲気です。伝統的な住居ですがきれいに整備されている家が多く、一部は旅館として使用されているようでした。外国人の宿泊は難しいのかもしれませんが、長城のそばに宿泊というのもゆっくりと観光できて良さそうですね。

 

10分ほど山を登ったところでバスを下されます。大変残念なことに、到着したバス停には、帰る人も行きのバス停に、負けじ劣らずの行列が…😩
f:id:hino0526:20170828173624p:plainバスを待ちきれずに、歩いている人もちらほら見かけました。帰りもこれに並ぶか、20分ぐらい山道を降るか、どちらにしても辛そうです。

 

気をとりなおして長城へ。

ここから山の峰までのぼらなければ長城にはたどり着けません。リフトとロープウェイもありますが、せっかくなので徒歩で山の峰へ登って見ます。

下が入口のゲートでエス。横でリフト(索道)と滑り台のチケットを売っています。ビジターセンターでもロープウェイのチケットを売っていますが、これとは別物。バス停からロープウェイは少し離れているので、リフトの方がいいと思います。

f:id:hino0526:20170828174923p:plain階段がつづきますが、比較的傾斜はゆるやかです。中国人はお年寄りや子供でも結構、テクテク歩いています。特に子供たちは走って駆け上がっていくほど。日本の子供たちより元気な感じ!子供は元気がいいですね!

私は、ぜえぜえ息を切らしつつも、なんとか登りきりました。情けない。15分ほどの登山で、ついに長城の側面へたどり着きました。

長城の上でも歩かなければならないので、ここはリフトに乗って体力を温存しておくことをオススメします。


長城の高さは5~6メートルはあるでしょうか。そばの入口からあこがれの頂上へ登ります。

北京首都空港からここまでのんびりとした旅を続けてきましたが、到着するまで5時間ぐらいかかっています。長かった・・・

 

眺めは最高。ずっと先まで峰をつたった長城がつづいています。ところどころに望楼も見えます。ずーっと見える限りに渡って巨大な城壁が続いています。やっぱり中国のスケールの大きさは半端ではないですね。山の中にはところどころに集落も見え、雰囲気を盛り上げてくれます。

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実際に見てみると、写真や映像で見ていた以上にアップダウンがきつそう。こんなところに巨大な城を作りあげることができたなと感心します。見張りで歩き回るだけでも大変そうです。

まずは最初の望楼へ。中に入るだけでも降りるのが急でけっこう疲れます。

望楼を通り抜けるときは、中で階段を降りないと先にすすめない構造になっています。おそらく、防衛上の都合でこのような造りになっているのでしょう。中にはなんにも無し。ただ、ガランとした部屋があるだけです。噂では望楼の中にはお土産やさんがあると聞いていましたが、それも無かったです。

せっかくなので、観光エリアの終わりまで行ってみようと思い、歩き始めましたが、本当に疲れます。アップダウンが急で、登りは息が切れそうになりますし、下りは恐いぐらいです。

歩いても歩いても、観光エリアだけでも終わりが見えません。旅行が好きなので歩きにはある程度、自信がありましたが、長城歩きは、体力的にキツい経験となりました。

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休憩をつどつど挟みながら、長城のスタート地点から40分ほど歩くと、ついに修復された観光エリアの終点にたどり着きます。修復されたエリアの終点は望楼でした。

これが望楼の中の様子です。格好の休憩スポットになっていました。

f:id:hino0526:20170828175728p:plain未修復エリアも、入れるみたいなので、少し歩いてみることにします。草や木が生い茂り、レンガも崩れてかけています。長い時間がたつと、こんな状態になってしまうのですね。驚いたことに、長城の上から木が生えています。レンガの中は、土なのでこんなことになってしまうんですね。歩いてきた部分が修復した結果ということがわかります。

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崩壊しかけの長城も、秘教的な雰囲気があり魅力的。風化して完全に無くなってしまわないのが、丁寧に長城が作られたことを感じさせます。未修復エリアに300メートルほど入った、最初の望楼へ到着。半壊しており、中には入ることができませんが、崩れたレンガを伝って上に登ることができました。

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まだ、先も行こうと思えば行けそうですが、より道が険しくなっているので断念。他の観光客も、ほとんど折り返していました。

ここまで来る人も10人に1人もいないと思いますけれど。

アップダウンが激しくて、何度も、何度も挫折しそうになりましたが、あきらめないで、来て良かったと思いました。

次の望楼まで、歩いている人が一人だけ見えました。
一人で遺跡になった長城を満喫できるなんて、、、あこがれます。

その先にも望楼がポツリポツリと建っており、長城は延々と山の峰にずっとつらなっています。映画のワンシーンのような幻想的な光景でした。

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↑中央部に奥の山までずっと長城が続いているのがわかりますでしょうか。写真が下手で魅力が伝わらないのが残念ですが、心の底から行って良かったと思える風景でした。

あまりの絶景に去るのが名残おしく、20分ほど崩れた望楼の上で景観を楽し見ました。

(続く)