【北京】 慕田峪長城へ到着、未修復エリアも散策しました(北京旅行記3)
この記事の続きになります。
大行列の末になんとか、シャトルバスに乗り頂上付近の降場へ。
シャトルバスは、集落を通り抜けており中国の伝統的な家がちらほらと見えました。おそらく、昔から住んでいたエリアが観光開発されて古い集落が観光地のど真ん中に取り残されてしまったという雰囲気です。伝統的な住居ですがきれいに整備されている家が多く、一部は旅館として使用されているようでした。外国人の宿泊は難しいのかもしれませんが、長城のそばに宿泊というのもゆっくりと観光できて良さそうですね。
10分ほど山を登ったところでバスを下されます。大変残念なことに、到着したバス停には、帰る人も行きのバス停に、負けじ劣らずの行列が…😩
バスを待ちきれずに、歩いている人もちらほら見かけました。帰りもこれに並ぶか、20分ぐらい山道を降るか、どちらにしても辛そうです。
気をとりなおして長城へ。
ここから山の峰までのぼらなければ長城にはたどり着けません。リフトとロープウェイもありますが、せっかくなので徒歩で山の峰へ登って見ます。
下が入口のゲートでエス。横でリフト(索道)と滑り台のチケットを売っています。ビジターセンターでもロープウェイのチケットを売っていますが、これとは別物。バス停からロープウェイは少し離れているので、リフトの方がいいと思います。
階段がつづきますが、比較的傾斜はゆるやかです。中国人はお年寄りや子供でも結構、テクテク歩いています。特に子供たちは走って駆け上がっていくほど。日本の子供たちより元気な感じ!子供は元気がいいですね!
私は、ぜえぜえ息を切らしつつも、なんとか登りきりました。情けない。15分ほどの登山で、ついに長城の側面へたどり着きました。
長城の上でも歩かなければならないので、ここはリフトに乗って体力を温存しておくことをオススメします。
長城の高さは5~6メートルはあるでしょうか。そばの入口からあこがれの頂上へ登ります。
北京首都空港からここまでのんびりとした旅を続けてきましたが、到着するまで5時間ぐらいかかっています。長かった・・・
眺めは最高。ずっと先まで峰をつたった長城がつづいています。ところどころに望楼も見えます。ずーっと見える限りに渡って巨大な城壁が続いています。やっぱり中国のスケールの大きさは半端ではないですね。山の中にはところどころに集落も見え、雰囲気を盛り上げてくれます。
実際に見てみると、写真や映像で見ていた以上にアップダウンがきつそう。こんなところに巨大な城を作りあげることができたなと感心します。見張りで歩き回るだけでも大変そうです。
まずは最初の望楼へ。中に入るだけでも降りるのが急でけっこう疲れます。
望楼を通り抜けるときは、中で階段を降りないと先にすすめない構造になっています。おそらく、防衛上の都合でこのような造りになっているのでしょう。中にはなんにも無し。ただ、ガランとした部屋があるだけです。噂では望楼の中にはお土産やさんがあると聞いていましたが、それも無かったです。
せっかくなので、観光エリアの終わりまで行ってみようと思い、歩き始めましたが、本当に疲れます。アップダウンが急で、登りは息が切れそうになりますし、下りは恐いぐらいです。
歩いても歩いても、観光エリアだけでも終わりが見えません。旅行が好きなので歩きにはある程度、自信がありましたが、長城歩きは、体力的にキツい経験となりました。
休憩をつどつど挟みながら、長城のスタート地点から40分ほど歩くと、ついに修復された観光エリアの終点にたどり着きます。修復されたエリアの終点は望楼でした。
これが望楼の中の様子です。格好の休憩スポットになっていました。
未修復エリアも、入れるみたいなので、少し歩いてみることにします。草や木が生い茂り、レンガも崩れてかけています。長い時間がたつと、こんな状態になってしまうのですね。驚いたことに、長城の上から木が生えています。レンガの中は、土なのでこんなことになってしまうんですね。歩いてきた部分が修復した結果ということがわかります。
崩壊しかけの長城も、秘教的な雰囲気があり魅力的。風化して完全に無くなってしまわないのが、丁寧に長城が作られたことを感じさせます。未修復エリアに300メートルほど入った、最初の望楼へ到着。半壊しており、中には入ることができませんが、崩れたレンガを伝って上に登ることができました。
まだ、先も行こうと思えば行けそうですが、より道が険しくなっているので断念。他の観光客も、ほとんど折り返していました。
ここまで来る人も10人に1人もいないと思いますけれど。
アップダウンが激しくて、何度も、何度も挫折しそうになりましたが、あきらめないで、来て良かったと思いました。
次の望楼まで、歩いている人が一人だけ見えました。
一人で遺跡になった長城を満喫できるなんて、、、あこがれます。
その先にも望楼がポツリポツリと建っており、長城は延々と山の峰にずっとつらなっています。映画のワンシーンのような幻想的な光景でした。
↑中央部に奥の山までずっと長城が続いているのがわかりますでしょうか。写真が下手で魅力が伝わらないのが残念ですが、心の底から行って良かったと思える風景でした。
あまりの絶景に去るのが名残おしく、20分ほど崩れた望楼の上で景観を楽し見ました。
(続く)