クアラルンプールの近代的で巨大な国立モスク、マスジッド・ネガラ
クアラルンプール駅のすぐ向かいに、真っ白な天を突き刺すスリムなミナレット(尖塔)と、まるでスタジアムのような巨大な建物が目に入ってきます。
ミナレットは、73メートルもの高さがあります。お祈りの時間になると、スピーカーでアザーンが流れてきました。
本体は薄いブルー(チャコールブルーっていうのかな?)の特徴的な屋根。涼やかな色で、気持ちを涼しくしてくれます。
国立モスク マスジッド・ネガラ
これが、クアラルンプールの誇る巨大な国立モスク、マスジッド・ネガラです。15,000人が同時に入ることができ、見た目は近代的ですが、わりと古く1965年に建設されました。
英国からの平和な独立に感謝をして、巨大なモスクの建設計画が立てられたと言われています。
建設当初はピンクの屋根だったようですが、1987年の大改装との際に、現在の特徴的なブルーの屋根となりました。
イスラム教徒以外の観光客は、お祈りとお祈りの間に入ることができます。ただし、宗教的な行事の日は、すぐ立ち入り禁止になりまのでご注意を。3回行って、3回目で初めて中に入ることができました。
開放されている時間帯は、金曜日以外が9:00〜12:00、15:00〜16:00、17:30〜18:30、金曜日は15:00〜16:00、17:30〜18:30となっています。(金曜日は宗教的な行事などで、入れない確率が高いので避けたほうが無難。)
お祈りの時間にあたってしまったら、すぐ裏手にある、イスラム博物館で時間を潰すのがオススメです。
どうしても中に入りたい人は、下記の公式サイトにカレンダーがあります。マレー語なんで、意味はわからないですが、掲載されている日を避けるといいでしょう。
行ってみて入れたらラッキーぐらいの気持ちで行くとちょうどいいと思いますよ。外観だけでも見る価値はあると思いますよ。
中には、無料で入場できます。入口で寄付ができるので、気持ちぐらいは置いてきた方がいいと思います。
マスジッド・ネガラの内部へ
内部は白の大理石で統一されています。黒と白のコントラストで、白大理石の白さが際立ちますね。
中には噴水があります。まるでアラビアンナイトの王宮のよう。真っ青なタイルと白のコントラストも強烈です。
奥の白いドームは、超VIPがお祈りをする場所らしいです。残念ながら立ち入り禁止。VIP用なのに、開放的なデザインですね。風が通るのでエアコンがなくても涼しいです。
お祈りの部屋へ
メインのお祈りする場所です。異教徒は立ち入り禁止。ここだけ絨毯がしかれています。正面には、ミフラーブ(メッカのカーバ神殿の方角を示している、壁のくぼんでいる場所。)があります。
青いガラスが特徴的ですね。ここだけちょっと雰囲気が違います。
このモスクは、とにかく広い。1階へ降りてみます。ただただ、ガランとしています。
なぜかマッサージチェアーが。コイン式みたいでしたが、後ろの金色の屏風みたいなのが豪華ですね。お祈りのついでに寄っていく人がいるのでしょうか。
紫の魔法使いみたいなケーブをきた人が多いのは理由があります。
女性は全員、男性は露出の激しい服の人のみ紫のケーブを強制的に貸し出されます。
露出の激しい服っていうと語弊があるかもしれませんが、ヨーロッパ系の人はラフな格好の人が多いので、ほとんど貸し出し対象になっていました。日本人は、半々ぐらいかな。半ズボンとかは、アウトみたいです。
アルジャジーラのビルが隣に
マスジッドネガラのすぐ隣には、NHKの衛星放送でおなじみの、衛星放送アルジャジーラのビルがあります。テレビ局らしい建物でありながら、同時にイスラム建築になっており、いかにもアルジャジーラらしい!
ここから丘を登って3分ぐらいで、イスラム美術館に行くことができます。美しく繊細なイスラム芸術を楽しむことができ、レストランではイスラム料理も楽しむことができちゃいます。さらに、国立博物館も歩いていくことができる距離にありますよ。
(おまけ)マスジッド・ネガラの屋根は何芒星?
屋根についてマレーシアの州の数の13とイスラームの5行を足して、18芒星としたというさもありそうな由来付きで書いているサイトが多いですが、実際は16芒星です。中には14芒星としているところも。
ちょっと調べてみたところ、18芒星説が出回っているのは、日本語のみのようなので、何か間違って書いてしまった記事を参照にしているのでしょう。日本語版のウィキペディアまで間違っていました。英語版はちゃんと16芒星って書いてあるのにね。
グーグルアースの衛星写真でもみてみると確かに16芒星になっています。
ここからは、私の推測なのですが、由来のマレーシア(当時はマラヤ連邦)の州は、1963年にシンガポール、北ボルネオ、サワラクが合併することになり14州に、1965年にシンガポールが独立し13州になります。
このモスクできたのは1965年ですので建設もしくは設計したときのは1963年以前であり、11州の時代だったのではないでしょうか。11州にイスラームの5行を足せば、16と屋根の数になります。
由来は正解なのに、州の数が設計当時の数ではなく、現在の数もしくは完成当時の数でカウントしてしまったことが、デマの出どころではないでしょうか。
誰か信頼できるところから由来を聞いていたら教えてくださ〜い。
次はどこへ行こう?
(旧)クアラルンプール駅
(旧)クアラルンプール駅がすぐ向かいにあります。モスク風の駅舎は一見の価値あり。ホームのある場所もレトロでステキですよ。徒歩2〜3分。向かいのマレー鉄道公社ビルを先に見ると通りを往復しなくて済みます。レトロな建物好きにオススメ。
駅を抜けて、チャイナタウンやセントラルマーケット方面へ行くこともできます。
イスラム美術館(マレーシア・イスラミック・センター)
イスラム美術の美しさを目に焼き付けてください。アラブ料理のレストランも館内に入っています。芸術家肌の方にオススメ。歴史や宗教文化に興味のある人にも良いと思います。子どもには辛いと思います。
すぐ裏手の丘を登っていくとイスラム博物館があります。徒歩3分程度ですが、上りなので結構疲れます。ホントは記事書きたいんですけど、写真がほとんどなくて・・
国立博物館で歴史を学ぶ
東へ徒歩10分ぐらい。公園を抜けていくと気持ちがいいです。マレーシアの歴史を学ぶことができます。原始時代からスタートして、日本占領時代や英国植民地時代の展示を経て、現代のマレーシアへという時代順の展示になっています。歴史好きな方にオススメ。そのうち、記事を作成したいと思います。
公式サイト:Muzium Negara(英語、マレー語)
日本語ガイドのボランティアが火・木・金・土の午前10時〜行われています。
バードパーク・バタフライパーク・プラネタリウム
イスラム美術館のさらに裏手にある公園の中にある施設。行ったことがないので詳しいことはわかりません。子ども向けっぽい。
関連情報
クアラルンプール駅から電車に乗って30分ぐらいで行くことができる大鍾乳洞。ヒンズー教の聖地にもなっています。クアラルンプールの観光地の中でイチバンのおすすめ!