「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

100年に渡って街の発展を見守ってきた旧クアラルンプール駅に行ってみました。

バトゥ洞窟に行く途中に通り抜けた、(旧)クアラルンプール中央駅。それまでクアラルンプールの駅としての役割を担っていた、二つの駅の役割を統合する形で1910年に建設されました。タージマハルやモスクに影響を受けた、白亜のイスラム風の建物となっており、ミナレットを模した塔や、ドーム風の天井が特徴となっています。

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2001年に新しいKLセントラル駅が完成し、クアラルンプールの中央駅としての役割は終え、近郊路線のKTMコミューターの駅として利用されるのみとなりました。

オリエント急行は、夜に少しだけ停車するだけですが、クアラルンプール駅に停車します。贅をこらした寝台列車から、眺めるクアラルンプール駅は、古き鉄道の旅の雰囲気を満喫できることでしょうね。一度ぐらい乗ってみたいものですが、乗車券が30万円ぐらいするので、夢でおわりそうです(泣)

東側にあるチャイナタウンやセントラルマーケットまでも空中歩道を歩いていけますし、西側には巨大な国立モスクやイスラム美術館、北側には、近代的なビルでありながら真っ白な大理石で覆われ、美しいイラスム唐草模様のアラベスクがデザインされたコンプレックス・ダヤブミもあり、乗降客は今でもかなり多いです。

大混雑の券売所。このときは、ちょっと異常な混雑具合でしたね。何かあったのかも。こちらは1985年に増築された部分ですが、券売所もモスクのような凝ったデザインをしています。

しかし、使われている部分はごく一部となっており、他の部分については、訪れる人もおらず、ガランとしています。

北側の増築部分へ

ここは北側の増築部分。さきほどの券売所の下にあたります。天井が非常に高いので横から明かりが入ってくる開放的な雰囲気です。

一番北のほうには、かつては貨物の積み下ろしに使われていたらしい部分に、古びた車両が放置されています。

(トラックが停まっているのでもしかしたら現役なのかもしれませんが、車両はかなり古びていました。)

 

 

もう一度、南側の古くからある部分へ戻ってみます。電車が出てしまったので閑散としています。近郊電車が使っているのは、2番線と3番線のある真ん中のホームだけで、後のホームは切符がなくても自由に出入りが可能です。

 

シンボルのモスク風の駅の建物も、かつてはホテルとして使用されていたようですが、現在は閉鎖されており、他にも観光案内所や旅行会社がかつては入居していたらしいところもその痕跡だけがむなしく残っています。

ホテルは比較的最近の2013年ごろまでは営業していたようですが、末期はかなり設備が老朽化しており、過ごしやすいとはお世辞にも言えない状態だったようですが、それでも歴史ある建物は旅情をかきたててくれていたようです。

1回ぐらい泊まってみたかった〜。リノベーションしたら、人気出ると思うんですけどね。

マレーシア鉄道公社本社ビル

すぐ向かいには、マレー鉄道公社の本社ビルが建てっています。こちらは、少し黄色がかった明るい色でデザインは類似てしているものの、少し違った印象を受ける建物となっています。こちらは今も現役で活躍してるせいか、そばに寄って見てみるとしっかりと整備されています。

クアラルンプールのシンボル的なモスクのマスジッドジャメとそっくり。中に入ることはできませんが、外からだけでも見る価値があります。

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次はどこへ行こう?

お向かいにある、マスジッド・ネガラ(国立モスク)へ

クアラルンプールを代表する巨大なモスクです。クアラルンプール駅のすぐ目の前にあるので、道路を渡るだけで訪問できます。マレーシア鉄道公社ビルからは、すぐ右隣。

裏手には、イスラム博物館もあります。

 クアラルンプール駅と川を挟んで向かいにあるパサール・スニ駅は歩道橋でつながっており、歩いていくことが可能です。パサール・スニ駅からチャイナタウンまでは、東へ徒歩3〜5分程度。パサール・スニ駅から北側へ行くと、セントラルマーケット方面へ行くこともできます。

関連情報

クアラルンプール駅から電車に乗っていける、巨大な鍾乳洞です。ヒンドゥー教の聖地にもなっています。