【韓国・慶州】慶州名物の皇南パンと慶州駅でのカワイイお出迎え
この記事の続きです。
仏国寺からの帰りのバス。行きとは違って、のんびりとした運転。だんだんと乗っている人も減ってきて、座ることができました。
疲れからついつい、うとうとしていると、予定していたバス停に到着。慌てて降りたら、カメラを席に忘れてしまったのですが、後ろの席に乗っていた、高校生が教えてくれました。おかげで、カメラ紛失事件にならずに済みました。
韓国の人って、こういう時、親切。うれしい思い出になりました。
さて、バスを降りると、まん丸の古墳群が連なる穏やかな平原が広がっています。いつか、ここをサイクリングしてみたいと思いながら、横目に見てテクテク。
お目当は、慶州名物の「皇南(ファンナム)パン」。パンという名前がついていますが、実際は餡子がたっぷりと詰まったお饅頭。慶州名物として有名で、駅のそばには、そっくりなお饅頭(バッタもの)のお店が並ぶほどの人気店です。
超人気店で、お店から出てくる人はいくつも紙袋をぶらさげて出て来ます。
カウンターの奥がパンの製造工場になっていて、職人さんが一生懸命、パンを包んでは焼き続けています。ものすごく手際よく作っていますが、それを上回るお客さんの数でお店は大混雑。
旅行の途中なので、一箱注文。一箱で16000ウォン。
まずは、注文の列に。こちらもずらーり。長蛇の列。
やっとのことで注文が終わると、出てくるまで待ちます。名前が呼ばれるので、聞き逃さないか、聞き耳をたてて待ち続けます。
出来立てホクホクをぱくり。うーん、おいしいけど。まあただのおまんじゅうかなぁ。一箱でも20個ほど、かなり食べごたえが。
その場では2、3個ほど食べてあとは持ち帰ることに。冷えて硬くなってから食べた方が、少し美味しくなっていました。正直、個人的にはそれほど好きな味ではないかなあ。洋菓子よりも和菓子好きの人が喜ぶ味ですねぇ。
日本人の書いた旅行ブログでも褒めている人がいるので期待していたのですが、ちょっとがっかり。(ネットの評価はいいので、私の舌が悪いのかもしれません。あくまで、一個人の感想ですので)
帰りは電車で帰るため、慶州駅へ。パンのお店から市街地へ。商店街があり、洋服屋さんなどが並んでいます。それなりに賑わっています。この辺りの中心地なのでしょうか。
駅に近づくとお店は少なくなり、韓国客の向けの店がポツポツとあるだけに。
慶州駅に到着。いかにも、歴史ありそうな駅舎。小さいですが、瓦葺の堂々としたつくり。1936年の建築で、韓国の伝統住居を模して建てられたそうです。
改札で、帰りの便を予約しようと思うと。すでに座席は売り切れとのこと。しかも電車が出るのは1時間半近く先。
ないものは仕方がないので、席なしの釜山行きのチケットを購入。
出発まで時間があるので、チキンの焼肉のお店で食事をし、そばの市場でキムチの入った蒸し饅頭を購入。やっとのことで、時間をつぶし、駅に戻って来ます。ホームへ向かおうとしすると、なんということでしょう!
構内には、かわいいワンコがお出迎え。黒い子と白い子がいます。
東京狗という、慶州の古来の品種らしいです。東京は日本の東京ではなく、慶州が以前「東京」と呼ばれていた時代があることに由来するようです。尾っぽがないのが特徴。たしかに尾っぽがないですね。
大人しくて、カワイイやつ。
地下を潜って、ホームへ。
やっと来ましたが、やっぱり座席はない。しかも、お目当の車窓は時間が遅くなってしまい、真っ暗で見えず。2時間を連結のあたりで、ずーっと立ちっぱなし。辛い、旅になりました。
これにて2017年ゴールデンウィークの慶州の旅はおしまい。明日は、また釜山の街へ繰り出します。
(この時に、見損ねた古墳や、国立博物館を見るために、2018年に再訪問しました。)
【韓国・慶州】仏国寺から路線バスに乗って山の上の石窟庵へ
世界遺産石窟庵へ
石窟庵は、名前の通り、石窟の中に仏像が安置されています。こちらも世界遺産で、慶州の見所の一つです。ただ、仏国寺からさらに山奥へ入ったところにあり、アクセスに難点があります。
でも、洞窟の中の仏像って神秘的で惹かれます。せっかくなので、ぜひとも見ていたい。そこで、仏国寺から出る石窟庵専用の路線バスに乗って行くことにします。
大混雑&大渋滞の地獄バス
1時間に1本しか無い12番の路線バスに乗って山の上にある、石窟庵へ向かいます。
まず、お寺の横にある、バス停の看板が置いてあるところで、乗車。何にも無いところに何人か並んでいるのでわかりました。
このバスが、けっこう混んでいる。途中で乗ったので、席はなし。山道なのでうねうねしており、辛い。
あーもーやだと思っていたところで山の中腹にハイキング姿のお客さんが1人おります。その方がたまたま私のすぐ前に座っていて、おかげでなんとか席を確保。助かりました。
やっと座れたかと思うと、今度は大渋滞に。山の上の駐車場が満車みたいで、車がまったく動きません。バスも巻き込まれてしまい、降りてくる車があると、1台分前にすすむありさま。ゆっくりゆっくり。歩くよりも遅い速度。
途中でしびれを切らしたのか、途中で下ろしてくれるようにバスの運転手さんと交渉している方が。結果OKが出たみたいで、バス停でないところで停車してくれました。
ほとんどの人が降りて自分で山を歩き出します。少し迷いましたが、半分以上の人が下車したので、私たちも降りて歩くことに。
途中からは、雄大な山の景色が見えました。どこまでも丸みを帯びた山が連なっています。
そのあと、道は少しずつ空いてきて、途中バスに追いつかれたり、追い越したりで結局同じような時間に到着。結果論で言えば、歩るき損かな。
山頂のドライブイン
山頂はドライブインのようになっており、駐車場は満車。
はじっこに屋台が出ています。どのお店も老人が暇つぶしで座っているようなお店で、みんな揃って同じ物を並べています。しかも、日用品や野菜とか。こんなところで売るなら食べ物とか飲みものにすれば、いいのに何か決まりがあるのでしょうか。
きちんとした建物の、売店兼レストランがあり、こちらでは食べ物や飲み物を販売していました。下から歩いてくる道もあるみたいで、歩いても1時間でたどり着けるみたいです。(相当急だと思うので、1時間は体力のある方しか無理だと思います。)
バスの終点が石窟ではなく、ここからさらに山奥へ歩道を歩いて行きます。微妙に上り坂。緑の森の中を通る、気持ちのいい道。
仏国寺同様、子供連れの人も多いです。門があり、ここで入場券をチェックされます。
この門を超えて、少し進むと。
ぎゃあ、大行列が・・延々と人の列が続いています。石窟を見るには並ばなきゃいけないみたい。
辛抱強く少しずつ前に進むと、石窟の上にある建物が見えてきます。そこまでも、階段にも人がびっしり。ここまで来たら、並ぶしかない!
1時間近く、ひたすらに待ち、やっと自分の番。中に入れる!
中は撮影禁止。ガラス張りになった石窟の奥に、石の仏像があります。奥の方がドーム状になっていて、そこに仏像が安置されています。ライトに照らされていて、仏像はキレイに修復されています。キレイに修復されぎて、秘境感は薄いです。博物館で見るような雰囲気です。
世界遺産なので、見に行って損ということはないですが、バスの混雑っぷりがキツかったです。
帰りは、いっそ歩いて帰ろうかと悩みましたが、妻の大反対と、ここで怪我をしたらえらいことになるので、安全策をとってバスで帰ることに。
でも帰りのバスが、座席に座ることもでき、駐車場渋滞に巻き込まれることもなく、スムーズに下まで降りることができました。
終点が行きに乗ってきた駅行きのバスのバス停の前なのでそのまま乗り換え。
このバスはゆっくりとしたバスでのんびり、揺られて市街地へ。
次は、有名な皇帝パンのお店へ行き、慶州駅周辺を散策します。
関連情報
釜山旅行のスタートはこちらから。
時代は比べ物にならないほど、新しいものですが洞窟つながりでご紹介。
神社ですが、同じく洞窟つながりでご紹介。
余談ですが、奈良の若草山にも石窟の中の仏像が残っているらしいです。機会を作って見に行ってみたいなあと思っている場所の一つです。
【韓国・慶州】慶州の世界遺産「仏国寺」へ路線バスで。
路線バスでバスターミナルから仏国寺へ
慶州の高速バスターミナルへ到着。釜山のバスターミナルと比べると、ささやかな規模。バスが2、3台停まったらいっぱいの小さなターミナルです。ここから路線バスに乗り換え、仏国寺へ。
色々と見所があるらしく、途中でおりて行く人も結構います。
おかげで途中で席が空いて座れました。この路線バス、混雑してるにも関わらず、ぶっ飛ばします。立っていると相当キツい。30分ぐらいで乗ることになります。
車窓からは、原っぱの中に点在する遺跡を自転車で散策する人たちが見えて、羨ましく。いつか、こっちも行って見たいなあと思いながらも通り過ぎます。
小さな駅の前のバス停を通り過ぎると、やっと仏国寺へ到着します。バスはまだ先に行くみたいですが、ほとんどの人が下車するのでわかります。駐車場の隣に降ろされるので、お寺までは歩いて上がって行く必要があります。
仏国寺へ到着
祝日のせいか、参拝客でびっしり。子供の日なので子供のお祈りでもするのか、家族連れが多い。お寺に参拝なんて、子どもには辛いかなと思いきや、案外みなな楽しそう。
こちらが仏国寺の正門。カラフルな提灯がかわいい。
参道の横には庭園が。日本のと比べると、自然を活かしたお庭ですね。まあ、キレイはキレイですが、印象は薄い。地元の人もここでは立ち止まっていません。
もう一つ門をこえて
この間、緩やかとはいえ、上り坂。ビミョーに疲れて来たなあ。
と思ったところで、本殿に到着。石造りの階段は有名。この部分は創建時の751年からそのままらしいです。今は、正面から登るのは危険なのと遺跡保護から禁止されています。
創建時そのままといっても、荒れ果てた時代もあり、戦前は下のような状態だったみたいです。(上の写真と同じ場所らしいです。)石造りが一部壊れてしまってますね。仏教が弾圧された時代には廃寺同然になりお坊さんが1人しかいない時期もあったみたいです。
横から上に登ると、多宝塔と釈迦塔と本殿があります。石造りの立派な塔。
塔も新羅時代から続く建築物。
多宝塔の周りには獅子の像が4体あったのですが、日本統治時代に修理された際に3体が行方不明になってしまい、今では1体しか残っていないそうです。残っている像はもっともブサイクだから残ったと伝えれらているようですが、それでも立派な像でしたよ。
本殿の裏手では、石積みがされています。みんな熱心すぎやしないですかね。どれも、繊細に積まれており、一生懸命写メってる
ここから、さらに山奥にある石窟へ1時間に1本しか無いバスに乗って行きます。これが困難な旅路になるとは・・
(続く)