「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【UAE・アブダビ】乗り換えの1日でアブダビ観光!(前編)

ヨーロッパへ旅行した時に、格安な運賃に惹かれ、アブダビ経由で行ってきました。

せっかくなら、アブダビも1日遊べるように、早朝に到着して深夜に出発する飛行機を予約。

初めての中東、わずか1日ですがとってもいい思い出となりました。

早朝のアブダビ空港

早朝6:15のアブダビ空港へ到着、セントレアからの長旅。

飛行機の中でぐっすりと寝たので、体が硬くなってしまいました。ほとんどの人はトランジット(乗り換え)ゲートへ向かい、入国する人は全体の1割程度。ちょっぴり寂しい入国です。

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最初に驚いたのが、UAEの入国審査。

初回の入国審査時に目の網膜が記録されます。出国時はセンサーに目をかざすだけで、一瞬のうちにゲートを通ることができます。新しい国らしい、効率的なシステム。

色んな国で自動ゲートは導入されていますが、全ての人を登録して、利用可能にしている国は初めてです。

ちなみに、パスポートには登録されたことを示すシールが貼られます。気がつかないうちに貼られていて、後で「なんじゃこりゃ?」といことになりました。

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ゲートを出ると、早朝で人出は少なく静かな空港。

目についたATMで、UAEのお金ディナールを下ろします。(マスターカードで出金しました。早朝にも関わらずスムーズに出金できました。)

 

入国ロビーに、実物大の金色のラクダを発見。空港内にもいくつかありました。UAEらしく、気分を盛り上げてくれます。

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到着ロビーの目の前にあるバス停から市内行きのバス(A1 アルザヒヤエアターミナル行き)に乗ります。チケットの販売機らしきものがるのですが、動いておらず、お金を吸い込みもしません。バスが来てしまったので、とりあえずどうやって乗ったらいいのか、運転手に聞いてみると、とりあえず乗れとのジェスチャー。ちょっと不安なままにバスに飛び乗ります。

バスの車窓から

バスの車内も、静かで落ち着いています。アジアのバスみたいに、運転手さんが勝手に音楽をかけることもないですし、大声で喋る人もいません。移民の労働者が多いのか、アジア系の人が多いです。

お金持ちになってしまったUAEの国民はバスなんか乗らないのでしょうか。アラブ風の人は、バスの中に一人もいません。観光客らしい人も、ほとんどいません。

道路が、とてもキレイです。ゴミはほとんど落ちておらず、美しい並木が続きます。

暑くなる前に作業をする必要があるのか、ゴミ拾いの作業をしている人を時折見かけました。政府が相当気を使って街の美化に努めている様子が伺えます。

行き交う車は大きなセダンが多く、ピカピカに輝く新車ばかりです。石油で潤った、豊かな、暮らしぶりが伺えます。

川を渡ると、巨大なモスクが車窓から見えて来ます。有名な「シェイク・ザイード・グランド・モスク」。

オープンは、9:00かららしいので、とりあえず通り過ぎ、後で訪れることにします。(金曜日は、礼拝の関係で開放時間が16:30〜22:00になるので注意)

バスはどんどんと街中に入って行き、1階に商店の入ったビルが立ち並ぶようになります。市街地に入ると、古そうなビルが増えてきます。

1時間ほど乗っていると、アブダビモールという巨大なモールが見えたので、ここで時間を潰してみようと、下車することにします。

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バスの料金を出そうとすると、「ええよ!」とばかりに受け取らずにそのまま走り去って行きます。(おそらくですが、英語が下手くそな私たちに説明するのが面倒臭かったのでしょう。)

小さなラッキーに感謝して、アブダビモールへ。ショッピングセンターは、オープンしていますが、中にあるお店は、営業時間外でほとんどやっていません。

2階でなんとか見つけた、営業しているカフェをのぞいて見ると、「えっ!」というぐらい巨大なケーキが。ショーウィンドウをじっと見ていると、店員の方が食べていかないかと声をかけて来ます。

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メニューを見せてもらうと、大きさの割に、それほど高くもありません。巨大ケーキも切ってくれるようなので、この店にで時間を潰すことに決定。

ちなみにこのお店にいるのは、私たち以外に1組みのお客さんがいるだけでした。こんな時間に営業していても赤字だろうな。

驚くほど巨大なケーキ。ドリンクも大容量で、だらだら時間を潰すのには最適でした。下に写っているのが、私の愛用のガラケー(標準的な折りたたみ式です。)。ケーキとドリンクの巨大さがわかりますでしょうか。

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アブダビの誇る巨大モスク

9時になったのでショッピングセンターを出て、タクシーで「シェイク・ザイード・グランド・モスク」へ。

バスだと何度も停車していたので随分と時間がかかりましたが、タクシーだとスイスイ。車線数が多く渋滞がほとんどないのがいいですね。30分もかからず到着し、料金は40DA(日本円で約1,200円)でした。

 

モスクの随分と手前で、ここから歩いて行けとタクシーを降ろされてしまいました。9:30にも関わらず、かんかん照りで激アツ。

他には、私たちの直線に一人、タクシーを降りた以外、誰もこない。アブダビでもっとも有名な観光地のはずなのに・・「こんなに人気のないの?」といぶかしながら、モスクに向かって歩きます。

とにかく暑い。

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日本の真夏よりもさらにもう1段階暑くなった状態。

300メートルほど歩くとセキュリティゲートがありました。

手荷物検査を受け、入場します。

この時に、女性は服装がNGと判断されるとアバヤの貸し出しとなります。(妻はアバヤ貸し出しとなりました。サイズのあっていないアバヤを貸し出され、まるで魔法使いのように。一番小さいサイズでも日本人には大きいようです。)

敷地入ると涼しげな噴水が出迎えてくれました。アラブの王宮みたいですね。

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真っ白い大理石の敷き詰められた巨大な広場は、ちょうどお掃除の最中。3人組でモップをかけています。日差しが半端じゃないので、辛い作業だと思います。

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左へ進み、モスク内部へ入ります。靴はここでお預け。

入口のロビーは、様々な色の石で植物が表現されています。コストも手間もかかっていることでしょう。

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床のデザインのアップです。石の組み合わせでで朝顔?が作られれています。とってもゴージャス。

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天井のドームにも驚くほど細やかやな植物のデザインが施されています。シャンデリアも植物を模したデザインになっています。全て、大理石を彫っているというのがすごい。

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ゲートをくぐり、メインドームへ。

(続きは中編へ)

関連情報

アブダビ空港での空港野宿の記録です。

 アブダビ空港からドバイへ。エディハド航空の無料バスで移動します。

 

【UAE・アブダビ】無料でシャワーまである。最高の宿泊環境のアブダビ空港。

世界各地へ路線を増やしているエディハド航空の本拠地アブダビ空港。乗り継ぎで夜を越すことになり、久しぶりの空港野宿をしました。

アブダビは、アラブ首長国連邦UAE)の首都です。観光地として絶賛売り出し中のドバイからは、車で1時間ほどの場所にあります。エディハド航空の本拠地となっており、アジアや欧州各地へたくさんの飛行機が飛んでいる大空港です。

 

ターミナル1とターミナル3がありますが、内部で繋がっており制限エリアが出ることなく自由に行き来することができます。(ターミナル2はどこいった?)

 

ちなみにターミナル1とターミナル3を繋ぐ通路の横には、ライブラリースペースというソファとテーブルが置かれた休憩スペースが用意されています。人の目は気になりますが休むには最適な場所で、たくさんの人がのんびりとリラックスしています。

いろんな国の人が、リラックスしている姿を横目で見ると世界の家のリビングを横目で眺めているようで面白かったです。寝てしまっている人、ソファーでだらだらしている人、仲間で食事やゲームをしている人、本を読んでいる人、様々な人たちが思い思いの格好で休んでいます。

 

シャワーのそばに横になれる椅子もあるので、わざわざ人目のあるライブラリースペースでお休みするのはオススメはしませんが、見てるだけで面白くなってしまいます。時間を持て余していたら、ぜひ見て見てください。

 ありがたい無料シャワー

無料シャワーは、57ゲートと58ゲートの間にある階段の下にあります。シャワーの絵を書いた看板もあるので迷わないと思います。階段を下におりて行くと、男性と女性に別れます。女性用は2台、男性用は4台のシャワーが用意されています。

 

↓がシャワー室へ向かう階段

 

写真が明るすぎて少しわかりにくいですが、シャワーを浴びている人の看板が出ています。(右から二つめのマークです。)

すごーくキレイとまでは言えないですが、無料にも関わらず頻繁に掃除がされている様子。ゴミが落ちていたり、ヌメヌメしているなどということはありません。必要十分な清潔さは維持されています。

適度な温かさのお湯が出てきて、キレイさっぱり、汗を流すことができます。外は摂氏40℃を超える激アツの世界。一日遊び歩いてき、デザートツアーまで行って砂漠で砂だらけ、汗だらけの状態でシャワーは、天国でした。

 

着替える場所も個室で用意されているので、プライベートな空間で服を脱いで、着替えることができます。

 

石鹸やタオルは準備されていませんので、自分で用意する必要があります。私は日本で事前に旅行用のシャンプーとリンスとボディソープが一緒になったセットと小さなタオルを持って行きました。干すことができないのでビニール袋も忘れずに持って行くといいでしょう。

 リクライニグのベンチがたくさん

シャワー室に降りる階段の隣は、ジャングルジムや滑り台が設置された子供の遊び場になっています。その隣にリクライニングになれるイスが多数設置されているので休むことができます。ライブラリースペースよりも空いているし、人が少ないので落ち着いて休むことができます。

 

お子ちゃまが遊んでいるので、たまにうるさくなります。私は子ども好きなので、楽しんで見ていました。黒人のかわいい男の子が、東洋人に興味あるのか、やたらと私の方を見て、最後はトコトコと歩いてきたかと思うと私を触ってきました(笑)。

子どもが3人いる大家族で、お父さんとお母さんは話に夢中で、子供から目を離しまくり。ちょっと危ない!

まとめ

アブダビ空港のサービスは、今までで最高と思っていた、シンガポールチャンギ空港をも上回る、野宿に最適な空港でした。無料のシャワーというのは、本当にびっくりしました。いろんな空港で苦労と高いお金を払ってなんとかシャワーを浴びているので、無料で自由に使えるのは本当にありがたいサービスです。他の空港にも広がってくれると嬉しいですね。

 

リクライニングのイスがたくさんあるのも嬉しかったですね。アブダビ経由、空港で宿泊するのに最適な環境が整っていてオススメです。 

関連情報

 アブダビ・ドバイ旅行のページをまとめました。

アブダビ空港からドバイへバスで日帰り旅行 

 アブダビでの1日旅行

参考書籍

UAEへ訪問するなら、ぜひとも読んでほしい1冊

ようこそアラブへ

ようこそアラブへ

 

日本からUAEへお嫁に行った、「サダムなおこ」さんのエッセイ。アラブの風習や暮らしぶりについて、現地で長く生活した経験から紹介できることが満載されています。日本のマスコミ報道で聞くと、「あれ?」と思ってしまうことについて、現地からの視点を知ることができます。日常生活からスタートしてだんだんと社会や風習に絡めていく展開ですので、国際情勢は疎いという方でも楽しめる本になっています。

この本を読むことで、ほんの少しですがアラブ文化というものについて理解できたように感じます。ぜひとも、UAEを訪問する前に読んでいただきたい1冊です。

〜もう1冊読むなら〜 

アラブからこんにちは

アラブからこんにちは

 

 サダムなおこさんが書かれた、「アラブからこんにちは」も面白いです。UAEへ行ってお嫁に行って苦労しながらも、前向きに生活していく日常が綴られています。「ようこそアラブへ」はこちらの続編的な内容になっていますが、旅行の前に1冊ということでしたら、アラブ文化の風習が中心に書かれている「ようこそアラブへ」をオススメします。

【北京】長城の上をゆっくり散策(北京旅行記4)

この記事の続きになります。 

 

戻りも何回か休憩を挟みながら、激しいアップダウンを乗り越えて、長城の入口へ。行きは観光エリアの端を見たくて、急いで行きましたので、帰りはゆっくりと。長城の上からの景色を眺めながら散策をしました。

はるか遠くに見える長城(私が訪れたのとは反対側の観光エリアの終点)の、すぐ下の山の裾野に漢字で「忠於毛主席」と毛沢東主席を讃えるスローガンが書かれています。

文化大革命時代のスローガンらしい内容ですが、いつの頃からあるのでしょう。段々と失われつつある現代中国らしい風景です。

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↑中央奥の山の下にスローガンが書かれています。1キロぐらい距離がありそうですが、文字がはっきり見えます。

近くに行ったらどれほどの大きさなのでしょうか。見てみたい気もしますが、さすがにあの距離は歩けないので断念。


もうひとつ、中国らしいと思ったのが長城の上に電信柱が立っていること。

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↑すぐ前でとった写真がないのですが、長城の上にコンクリートで固められて埋め込まれています。


長い間、長城が中国の人に親しまれて観光化されていた証拠ですね。

今みたいに「世界遺産」としてしっかりと保護されているのとは違った、おおらかな時代の観光を感じさせてくれます。

帰りはスライダーで帰ろうかなとも思ったのですが、あいにくの大混雑。あきらめて徒歩で下山しました。(口コミサイトを見るとスライダーの評判が良かったので心残り)

労働節に行ったため、どこに行っても人は多かったですが、長城の上がごった返すほどではなかったです。

入口のところには石の使った庭園がありましたのでちょっと寄り道。ちょうど、ふじが咲いており、甘いいい香りが漂っていました。

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気のせいか、日本のものよりも香りが強い気がします。100メートルぐらい離れていてもあまい香りがぷんぷんとします。

帰りのシャトルバスに並ぶ前にサブウェイがあったのでサンドイッチを購入しました。安いサンドイッチを選んだのですがそれでもドリンク無しで25元。今は、1元が20円ぐらいするのでおおよそ500円。日本よりも高い~。円安はきついですね。しかも店員さんに注文を強くせかされました。(後ろに人がいないのに、、、)なんだか、ちょっと損した気分。

シャトルバスは、行きにみたときよりは少し列が短くなっていました。バスの運行本数も増やしたのか、次から次へと来ます。10分ほど並んだらバスに乗ることができ、ビジターセンターへ到着します。

さて、問題はここからどうやって帰るか。

白タクの客引きが、声をかけてくるのですが、ボッタクられたりトラブルにあったりが怖いので、できればバスで帰りたいところ。チケットを購入するときに目の前の通りを過ぎ去る路線バスを見かけたので、おそらくバス停があるだろうとめぼしをつけて歩いてみることに。

最初にビジターセンターを出て左側へ歩いて見ましたが(ロータリー側)200メートルほど歩いてもバス停らしきものは見つけられず。今度は、右側へ歩いていくと100メートルほど行ったところにバス停がありました。小さなバス停に溢れるほど人数が待っています。全部で20人ぐらいでしょうか。

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936路という路線バスが来るようで行き先には「懐柔」の文字が。これに乗車すれば北京行きのバス「快916路」のバス停方面に向かえそうです。

バス停に待っている間にも白タクの客引きが声をかけてきます。「混んでるから、タクシーに乗らないとだめだよ。50元でどう?」と言っているようでした。

10分ほどで「H23 洞台⇔懐柔」と書いてあるバスが来ました。到着した時点で乗るのが嫌になるほど、大混雑しています。さらに20人近くが乗り込みバスの中の混雑は最高潮に達します。

バス停の看板には無いバスでしたが、行き先が「懐柔」と書いてあるので、まあ大丈夫でしょう。行き先表示が紙でできた看板だったので、臨時バスなのかもしれません。

懐柔の町まで行けば、タクシーで駅(快916路の始発場所)に向かえば快916路に乗れるだろうと考え飛び乗ります。車掌さんがおり、「懐柔」と紙に書いて渡したら料金はわずか3元でした。

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まっすぐ立てないぐらい混んでいます。さらに、山道なので立つのが本当につらい。何度もカーブで倒れそうになります。

50元ぐらいなら払って白タクに乗れば良かったかなと、バスに乗ってから後悔しし通しでした。多くの乗客が降りる場所で、行きに見かけた風景が見えてきたのでバスを降ります。

人の流れに沿って道路の反対側のバス停に行くと、東直門行きの「快916」号の案内!!

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なんとか北京に帰れると一安心。すぐにバスが来ますが、座席はいっぱいになっています。大渋滞で2時間以上ずっと立ちっぱなしとなりました。腰がどうかなるかと思うほどの、辛さでした。
(高速道路を通るのにも関わらず、立ち乗りOKでした。渋滞していなかったら、立ち乗りで高速道路を走ったのかと思うと、むしろ大渋滞で良かったのかも)

疲れ果てので途中の地下鉄駅に連絡のある「三元橋駅」で下車。駅前のコンビニでジュースとおむすびを買って15分ぐらいベンチで休憩をしました。

午後4時をすぎており、長城に行くのはまる1日かかってしまいました。その後は、まっすぐホテルに行き、就寝。

疲れ果てましたが、あの雄大な景色は見に行って良かったと思います。(もう一度、行くかと言われると悩みますが・・。でもあの景色は見る価値があります。)

労働節の休日でなければもっとスムーズに行けるかもしれません。バスが満員で立ち乗りになったのと、渋滞地獄だったのが辛かったですね。

(続く)

次は、北京市内中心部にある美術館に行きます。 

 

 関連情報

 空港から長城へバスで行った時の記録です

 

 北京のおすすめ観光スポット二つ