観光地前で待ち構える詐欺師(海外旅行の失敗談5)
バンコクで、詐欺に遭遇しかけたときの思い出を二つご紹介したいと思います。
ワット・ポーの目の前で
バンコク三大寺院と称えられ、巨大な涅槃仏で有名な、ワットポー。バンコク観光では、欠かせない名物観光地です。中でマッサージをやっているという面白さもあり、外国人観光客に人気を集めています。
ワットポー自体は、たいへん素晴らしい観光地で、訪問をお勧めしたいのですが、訪問したときに肝が冷えた出来事がありました。
私は、離れた場所から徒歩で散歩を楽しみながら(本当は、バスがわからなくて、タクシーに乗るのが怖かっただけです。ハイ。)あまり観光客の通らない、メコン川からみてお寺の反対側にある場所へ到着をしました。
ここで、こざっぱりした爽やかな青年が、「ワットポーに行くのかい?。今日はお休みだよ。」と声をかけてきます。
(本当は、英語で話しかけてきましたよ。なぜか、記憶だと日本語に変換されているんですよね。不思議です。)
この時点で私は100%彼のことを信じていました。「教えてくれてありがとう、親切なボーイ」という気持ちでいっぱいです。
ただ、門の隙間から少しは中が覗けるに違いないと思い、「ありがとう、でも門だけでも見たいんで行きます。」と感謝してその場を過ぎ去りました。彼も引き留めはせず、この時点でも、ただ親切な人という認識でした。
壁にそって、テクテクと歩いていくと、門があります、でもこの門は閉まっているな。うーん、中に観光客がいるみたい。念のため正門まで歩いてみるか、どうせやってないと思うけど・・
すぐそばの正門に到着すると
えっ、普通にやってる・・・
さっきの「サギ」だったんだ。
あとからよく考えと見ると、旅行ガイドブックに書いてあるんですよ。でも、自分が引っかかるとは思ってないんで、読んでもすぐに頭の中から消えちゃうんです。
あのさわやかボーイに付いていかなかったのは、偶然だと思います。言われた時点では、信じきっていましたらから。
怪しげなところなんて、一つもなく。
人はあんなにも、さわやかにウソがつけるもんなんですね。
後で調べたところによると、しょっちゅういる詐欺師みたいです。ついていくと、高いお土産屋に連れて行かれるみたいですよ。
タイ人でもひっかかる人がいるらしいです(笑)
↓おそらく、このときと一緒の目にあっていたんでしょうね。
王宮の目の前の小さな公園で
王宮もバンコクで一番の有名どころといっても、いいほどの観光スポット。確かに見応え満点です。バンコク訪問時は、必ず行ってください。後悔することは、ないと思います。
ただ、王宮に訪問するときにも、道中で肝が冷える思いをしました。
王宮に行くために、そばのバス停でバスを降りたら、目の前に小さな公園があります。
少しつかれていたので、ベンチで休んでいこうと腰をかけます。
尋常じゃないぐらい鳩がおり、「なんでこんなに鳩がいるんだあ?」と思っていると、おじさん、おばさんたちが豆をまいています。
餌をまいているから、こんなに鳩が寄ってきてるんだなあ、と合点。
ぼーと見てると、「鳩の餌はいらない?」と聞いてきましたが、鳩が多くてうんざりしているところだったので、餌なんか買ってまでまきたくないなあという気持ちで、断ります。(しつこくは、売りつけようとしてこなかったですよ。)
その後も、ぼーと眺めていると、来る人、来る人に餌を渡そうとしています。この時点では単純に餌を売ってるんだろうと思っていましたが・・
ときおり、えらくもめている人がいます。
よーく見てみると。
餌を渡した時点では、金をとらず、鳩にまいた時点で請求をするという悪質な商売をやっているみたいです。
あ〜 これ有名なバンコクの鳩のエサ詐欺かあ とずいぶん時間がかかってから気づく始末。
俄然興味が出てきて、ずいぶん長いこと見ていました。
しっかりと断れば、エサを渡されないで住む様子。支払いの段階になっても、三人に一人ぐらいは、怒り狂って、払わずに済んでました。
ちょっと、かわいそうなのは、子どもにエサを渡して、鳩にやった時点で、親に請求しているケース。私が見ていたのは、ヨーロッパ人のいかついお父さんだったので、怒り狂って払わずに済ませてましたが、日本人にはなかなか辛そうです。
子どもさん連れで、行く人は、海外で人から安易に物をもらわないように、気をつけるように、させた方がいいと思いますよ。
見本のような、詐欺でも簡単には見破れない
いままで、ガイドブックのトラブルに注意の欄なんて、まともに見てなかったですが、これを機会にきちんと読むようになりました。
知っておくって本当に大事ですよ。
まるで、テンプレートみたいな詐欺でも見抜くことは難しいものです。私が引っかからなかったのは、ほとんど偶然みたいなものだったと思います。
タイの場合の手口は、大使館のサイトに色々と掲載されています。1回は流し読みだけでもしておくといいでしょう。
観光地の周りには、危ない人たちも寄ってくる、ということを身にしみて感じさせられた経験になりました。
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