「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【ベトナム・ハノイ】バス停からホテルへの道は命がけ


大きな道路を、バイクが自由に走っていく。車線変更は自由自在。道路が川でバイクが魚のよう。みんなが、自分勝手に進みながらも不思議な調和が保たれている。

バスの車窓から見た、ハノイの強烈な交通事情の感想です。

予定していたバス停にバスが到着します。バスの上から、見ていると調和が取れていると達観して見ていた交通事情も、自分が歩くとなるとカオスと恐怖に満ちた表情で襲いかかってきます。

命綱の歩道は、半分店や工場として使われており、荷物を持って歩くのは難儀しました。

歩道に看板を出すなら可愛いもので、修理工場は火花を散らしながらバイクを修理しているし、竹細工の店は大きな竹が並んでいます。金属加工の店は、溶接までしている始末。段差も凄まじく、とにかく歩きにくい。

道路の端は、追い抜くためのバイクがビュンビュンと飛ばしてくる。無茶な運転をする人が歩道と車の少しの隙間を狙ってくるので、のんびりと歩くことなどできやしません。

バスの通っていた道路から離れ、旧市街の中に入ると状況は一層ひどくなります。

まず、信号がほとんどありません。道路を横断しなければ、先に行くことはできません。地元の人はバイクがいきかう中をテクテクと歩いていく。正気の沙汰ではないが、不思議とひかれることはありません。

必死で地元の人の横断を見ていると、一定の速度で歩くのがポイントのようです。急に走ったり、止まったりさえしなければ、バイクや自動車が避けて走ってくれるようです。頭ではわかっても、実際にやるとなると自分の中の恐怖心に打ち勝たなければなりません。

こわい、こわい、こわい とへっぴり腰になりながら、なんとか横断。道路を渡るたびに繰り返します。

道を渡るたびの戦いに、うんざりしたところで、地図でホテルの場所に到着・・しましたが、その場所はお寺。道を渡りたくないのでその区画を一周し、路地を見てみて、それでも見つからず参ったなと思ったら、最初の場所のすぐ向かいにありました。

わずかに道が一本ズレていただけでした。(Googleマップを使っていました。)

ホテルは、小さいですがステキな雰囲気。受付もフレンドリーで一人旅には勿体無いほど。ベッドには花びらが散らしてあって、寂しさを倍増させてくれました(泣)

1時間ほど、部屋でのんびり。シャワーを浴びてスッキリしたところで、夕飯を食べに出かけます。

ホアンキエム湖の方角を目指して、テクテクと歩いていくと。路地でおかゆを売っている屋台があります。道に小さなプラスチック製の椅子が並べらており、たくさんの人が食べています。どちらかというと、若者が多い感じ。外国人らしき人の姿も見えたので、悪いようにはされないだろうと、お店で指さすと、ドロドロのおかゆをすくってくれました。米の形は失われているほど煮込まれています。魚の出汁が濃厚に出ており、こしょうと塩で味が整えられています。シンプルこのうえないものですが、とてもおいしい。

食事が終わった後は、ふたたびホアンキエム湖を目指して出発。通りを渡ったら湖かな?というところで、横の歴史がありそうな建物をまじまじと見てみると、Lotus Water Puppet Theater」との文字が。

水上人形劇の劇場の様です。ぜひ見たいと思っていた人形劇、初日にいきなりですが、たまたま出会ったのも何かの縁。当日のチケットも買えるようなので、申込をしました。開場まで10分ほど時間があったので、湖へ。

街の灯りが湖面に映ってとても美しい。ハノイに来たのだなと実感が湧いてきます。家族連れや観光客が散策していました。

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ホアンキエム湖の夜景

(続く)