タイ国鉄の寝台列車に乗って、バンコクからラオスとの国境の町ノンカーイへ(前編)
バンコクからラオスまで、てっとり早く行きたいと思ったら、飛行機による移動がオススメです。時間も早いですし、エアアジアなどの格安航空会社が就航しているので、時期にもよりますが、往復1万円以内でチケットを手配できます。
しかし、日本ではほぼ絶滅した、移動手段としての寝台列車というものに乗ってみたいという好奇心から、時間がかかるのを承知で、寝台列車を選択してみました。
↓アジアらしさがあふれる、旅情いっぱいのファランポーン駅。こちらも建替の話が出ているらしいです。できれば残してほしい景色ですね。
以前は、インターネットで予約ができたみたいですが、現在はシステムが停止されてしまったようです。なんででしょうね。うまく稼働しなかったのでしょうか?
代理店に頼めば、購入してもらうことはできるみたいですが、めんどくさいので現地購入の方針に。
《どうしても事前に予約したい方向けに》
代理店は「12go.asia」というところが、人気らしいです。サイトには日本語のページもあり、バスや飛行機と比較しながら予約できるようになっています。少し見てみましたが、わかりやすいサイトです。購入しなくても、値段の確認にも使えます。
バンコク中央駅でチケットを購入
バンコク中央駅(フワランポーン駅)のツーリスト専用のチケットカウンターで、乗車の前日に購入をしました。ツーリスト専用のチケットカウンターは、通常のチケット売り場の左隣にあります。
私が購入した時に、2等寝台の下部は、すでに売り切れ。上部の席なら空いているとのことでした。値段は、だいたい700バーツぐらい。日本円だと2,000円ちょっとというところでしょうか。一泊できるうえに、移動もできることを考えるとお買い得だと思います。
別に、上の席でも構わないやと思い、購入をしましたが、窓が下の席にしかついていなかったので、車窓が楽しめませんでした。もし、上と下の両方の席が空いていたら、下の席を強くおすすめします。さらに、上の席だと天井が丸くなっており、端のスペースが狭くなっておりかなりの圧迫感を感じます。
チケットカウンターは、英語で親切な対応をしてくれました。事前情報だと対応があまり良くないようなことを書いてあったので、内心ドキドキしていましたが、杞憂に終わりました。
ツーリスト専用のチケットオフィスは、あまり流行っていないので、ゆっくりと自分のペースで購入ができるのが良かったです。購入には、パスポートが必要でしたので、購入の際にお忘れなく。支払は、クレジットカードを使うことができました。
タイの電車なんて遅延するだろうと思って、20:00の列車を購入しましたが、定刻通りに到着して、朝に起きるのが死ぬほど辛かったです。もっと時間が遅いダイヤにしてくれるとうれしいですね。
(調べてみると、最近はダイヤ改正などによりあんまり遅延しなくなっているらしいです。)
時刻表は下記のとおり、77の列車なんて、朝4時についてどうしろっちゅうでしょうね。観光客には厳しいと思います。。私が乗ったのは、69の列車です。時間的には133がベストですが、寝台はついてなく座席で寝ることになります。
列車 バンコク→ノンカーイ
75 8:20 →17:45
77 18:35 →4:15
69 20:00 →6:45(寝台列車)
133 20:45 →8:35
ちなみにノンカーイからはバンコクは下記の通り。こちらも寝台列車は1日1便のみ。
列車 ノンカーイ→バンコク
76 7:00→17:10
78 18:15→5:00
134 18:30→5:45
70 19:10→6:00(寝台列車)
値段などを調べたい方は、タイ国鉄のサイトから見ることができます。(英語ですが)
寝台列車は定刻出発
時間通りにこないだろうと思って、ギリギリに行ったら、予想に反してすでに列車は入線していました。あわてて、自分の車両まで、軽く駆け足で乗り込みます。
時間ぴったりに「じりりり」とベルが鳴ると、定刻通りに出発!タイの国鉄って遅れるものみたいなイメージがあったのですが、しっかり時間を守るんですね(失礼)
出発の時点では、座席が椅子になっておりベッドは後で組み立てるみたいです。
ちょっと車内を探検してみようかなと思い、歩こうとすると、車掌さんに叱られます。どうも検札をする間は動くなということらしい。
おとなしく、座っていると、今度は席を立てと言われます。手際良く、ベッドを組み立ててくれました。まだ、20分ぐらいしか経ってないのに、もうベッドにされちゃいました。組み立てている動画がありましたのでリンクします。この動画の車掌さんよりも、ずっと手際良く一瞬で組み立ててくれました。
組み立ててくれたのはいいですが、窓がないので何も見えないのが辛いです。結構圧迫感あるし。まだ、眠る気分でもないし。
食堂車で遅めのディナー
食堂車がどこかにあるみたいなので、車内探検に出発!
後ろの車両は座席タイプでした。電気も消灯されており、すでに寝ている人がいるので、起こさないようにそ〜っと通り抜けます。
その後ろが食堂車でした。エアコンが付いておらず、窓が全開になっています。夜風が気持ちいいですね。高いのかなあと思っていたら、200バーツ以内で食事をすることができました。味も美味しかったです。
(今回の旅行で1、2番に美味しかった。)
車掌さんたちも食事をしています。というか、半分ぐらいは職員!ベッドのセットが終わったので、みんなでのんびりしてるみたいです。
お酒でも飲もうと思ったらアルコールは一切なし。健全なのね、タイ国鉄。
ゆっくりしたかったのですが、10時にはクローズとのことで、追い出されちゃいました。もっと早く行けば良かった。(><)
タイ国鉄では車内でのアルコールは厳禁!
ブログなどに、ビールを楽しんだ記事が掲載されていたので、詳しく調べたところ、以前はアルコールを普通に提供していたのが禁止されたみたいです。なぜ、禁止されたのかというと凄惨な事件がその背景にありました。
この事件は、タイ国内でもかなり衝撃的で、タイ国鉄に対する批判はかなり大きかったらしいです。
アルコールが禁止になったのは残念ですが、それで安全を手にすることができる人がいるなら、我慢ぐらいするべきでしょう。
食事をした後は、することもないので、ベッドに横になり眠りました。夜景見たかったですね。
(後編へ続きます)