タイ国鉄の寝台列車に乗って、バンコクからラオスとの国境の町、ノンカーイへ(後編)
前回の記事の後編です♪
朝6時の「う〜どん』
「う〜どん」「う〜どん」と大声をあげながら、車掌さんがまわってきます。まだ眠いなあ、何時なんだあ? と思って時計を見ると、まだ朝の6時前。
なんで、「う〜どん」なのかと言いますと、途中駅の「ウドンターニ」に、まもなく、到着するみたいです。
別に朝ごはんのうどん販売にきたわけじゃないですよ(くだらないこと言って、さ〜せん。)
きっちり、定刻通りにウドンターニへ到着。目的地のノンカーイまでは、時刻表では90分といったところ。
こりゃあ、朝早くからベッドから追い出されちゃうなあと、軽くショック。
どうせ遅れるだろとたかをくくってたのになあ。誰だあ、タイの国鉄は、遅れるようなもんだとガイドブックに書いたやつは(・ε・)
ウドンターニで、外国人観光客以外の乗客は、大半が下車してしまいました。ノンカーイまで行くのは、ほぼ外国人ばかり、ラオスまで向かう人が多いのでしょう。
ウドンターニ駅を出発して間もなく、車掌さんがベッドを畳みだします。
ベッドから出なければならないのは、悲しいですがやっと車窓が楽しめる♪といっても、窓から見えるのは農村ばかりで、これといって珍しいものはなかったですね。
朝焼けが、やったらきれいでした。
食堂車に朝ごはんを食べに行こうかどうしようか迷っているうちに、到着の時間が迫ってきたので、断念。
なんか、10時間もあったにも関わらず、慌ただしい寝台車の旅でした。もう少し、ゆっくり走ってくれれば、ベストタイムなのになあ。
ノンカーイ駅に到着
畳まれた後の車内の様子と、ノンカーイ駅到着直後の様子。ヨーロッパ系の外国人観光客が多かったです。ヨーロッパでラオスが大人気らしいですからね。
ここから、ラオスまでシャトル電車が走っているらしいですが、駅がとてつもなく辺鄙なところで、そこからトゥクトゥクやタクシーを頼むと観光地料金がとられるらしいので、国境をどうしても鉄道で越えたいという人以外はやめておいたほうが無難です。
ラオスまで鉄道が伸びる前に使われていた、ノンカーイ旧駅(ノンカーイ市場駅)までも以前は、ローカル線が時折、向かっていたらしいですが、今はその電車もなくなり配線になってしまったそうです。《訪問しましたが、保存の計画があるのか、そばで工事をしていました。》
ビエンチャンまでの延伸計画が、中国が提案している、ラオス縦貫鉄道に巻き込まれて、いったん計画が休止してしまっているみたいです。ビエンチャンまで鉄道があれば、乗る人多いと思うんですけどね。
列車の到着時間にあわせてトゥクトゥクが集まっています。次から次へと市街地か、タイラオス友好橋に向かって走り出していきます。運転手や客引きが目的地の名前を大声を出して、客を募っていました。
《トゥクトゥクに乗る人向け》
ノンカーイの街のトゥクトゥクの公示料金表を掲載しています。最低限、この値段までは値切りましょう。
ノンカーイ駅ーバスターミナル(市街地) 60バーツ
ノンカーイ駅ー友好橋 30バーツ
ノンカーイの駅から、市街地までは車で10分ぐらいかかるみたいです。でもホテルにはチェックインできないし、街の様子も見てみたいので、市街地まであえての徒歩で。(初めての街で、トゥクトゥクに乗るのが怖かったところもあります。)
ちなみに歩いているのは、私と他に2人いただけで、後の人はみんなトゥクトゥクか何かに乗ったみたいでした。
駅前には、朝ごはんを食べれそうな場所は見当たりませんでした。まだ、移転してから2年ぐらいしか経っていないみたいなので、これから発展していくかもしれません。
ノンカーイの市街地まで歩きで、テクテク
朝が早いので幸いにして、暑さはそれほどでもなく。
通りは無駄に広いけど、そんなに車は通ってないですね。ロードサイドの大型店が色々あります。
30分ぐらい歩いたら市街地へ到着しました。
何か式典があるのでしょうか?野外パーティの準備がされています。
さらに歩くと、ラオス行きの船が出ている場所につきました。正面の赤い屋根の建物がノンカーイ県に住んでいる人だけが利用できる渡し船(というかイカダ)の乗り場とイミグレーションです。
外国人は利用不可らしい。残念ですね。
貨物利用が多いみたいで、細い道にも関わらず、荷物を満載した大型トラックが入ってきます。
目の前の通りでは、現地の人向けの食堂がおいしそうな物を並べています。
指をさして、もち米や点心みたいなものを食べました。素朴な味でおいしい。バンコクで食べたものが、濃いめの味付けが多かったので、久しぶりにちょっと落ち着いた味付けのものを食べれて嬉しかったです。
朝ごはんを食べ終わっても、まだ8時。観光客向けの施設はやってないので、仕方なくメコン川のほとりで「ぼーっと」。日本にいるときは考えられないほど、贅沢な時間の使い方ですね。
実際に乗ってみて
寝台列車という珍しい乗り物に乗れたことは、大満足です。
食堂車も生まれて初めて利用できました。電車代も、食事も値段がお手ごろだったのもよかったですね。アルコールが飲めないのは残念でしたが、事件を考えればやむおえないですね。
《かかった費用》
寝台車 2等 上部ベッド(バンコクーノンカーイ) About 700B
食堂車での食事代 About 200B
合計 About 900B(3,000円ぐらい)
健康のためにも、寝台車に乗る日は、休肝日にしましょう♪隠して持ち込んだりしちゃダメですよ!最悪、途中で下車させられるらしいです。
一方で、到着時間が朝早すぎるのは、結構つらいです。ホテルのチェックインまでへろへろで疲れちゃいました。
次に乗ることがあれば、20:45の電車にして、食堂車には検札が済んだらすぐに行くようにしようと思います。
《次の日は、友好橋を通ってビエンチャンへ行きました。》
ノンカーイの街の観光について