「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【上海】戦前の上海へタイムスリップ。東方明珠電視塔の下にある、上海歴史博物館に行ってきました。

《2016年7月にふたたび訪問したので記事を再構成しました。》

上海のシンボル、東方明珠電視塔(オリエンタルパール、上海タワー)。

名前は知らなくても写真を見れば、「あ〜」となるでしょう。上海のほこる、超有名観光スポットです。

見た目通り近代的なタワーですが、タワーの1階には、上海の誕生から、中華人民共和国の成立までの歴史を体感できる、「上海歴史博物館」という博物館があります。

 

閲覧の値段は、上海歴史博物館だけのチケットなら、35元で入ることができます。

上の展望台まで行けるA票は220元、上球体(上にある大きな球体の部分)まで行けるB票は160元と、値段はちょっと高いです。

中国各地から観光客で混雑しているので、私が行った時は、タワーに登るのに時間がかかりました。

上海歴史博物館だけの人は並ばなくて良いVIP用の入口から入ることができるので、すぐに入ることができます。(通常の入口の左側に用意されています。)

大混雑を横目に通路をどんどん進めます。

 

中国の観光地って、修学的な施設は無料だったり安価ですが、遊び的な要素が多い施設になると、グッと値段が高くなる、パターンが多いですね

タワー部分は大混雑。

値段の高さにもかかわらず、タワーは大人気。エレベーターが大渋滞です。

地方から出てきたらしい旅行客が多く、外国人観光客は、ちらほらといった感じですね。

途中で手荷物検査があり、ライターは没収されます。検査所には没収したライターが、山になっていました。

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日本人もいるらしく、並んでいるとときおり日本語も耳に聞こえてきます。 

上にあがると、上海の高層ビルを眺めることができます。高層ビルがタワーに迫ってきており、ド派手なライトアップの町並みを楽しむことができます。まがまがしい紫や金色が多いです。壁全体がテレビのようになっているビルまであります。

川に浮かぶ遊覧船もライトアップがすごい派手です。「魔都」と言った言葉が頭に浮かんできます。

マカオと比べても引けをとらないぐらい派手ですね。

上海歴史博物館

 タワーを楽しんだ後に1階まで降りてきたところに、上海歴史博物館があります。

タワーの入場料に含まれているにもかからず、ほとんどの観光客は博物館に寄ることなく出口の方へと向かっていきます。

本当に入っても大丈夫なのかな、営業時間終わってるんじゃないのと心配になる程ガランとしていました。

ただ、歴史好きとしては、少しだけでも見てみたいと思い、怒られるんじゃないかと不安に怯えながら、足を踏み入れていきます。

 

上海の街の誕生から、模型を中心とした展示で歴史を感じることができます。ありがたいことに、すべての展示が中・英・日の3ヶ国語で解説されています。

 

昔のバンド風景。建物は今と変わりませんが、川と道を通る交通機関は激変していますね。

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特に戦前の上海、上海が世界的な金融都市として栄えた時代の展示は力が入っています。原寸大の模型で当時の街が再現され、タイムスリップしたかのよう。

庶民の街から、繁華街、租界などが再現されています。怪しげなお店まで再現されています。

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戦前の上海、スパイが暗躍し、金融都市として栄えた、「魔都」と呼ばれていた時代。怪しげな雰囲気をたたえつつも魅力的な時代が、実寸大で体感できます。

歴史を淡々と再現することに終始しており、中国には珍しく、現在の価値観からの再評価を加えてはいません。そういう意味では、日本人の大部分の人でも素直に受け入れられる展示となっていると思います。

上海歴史博物館は、相当たくさんのコレクションを持っているらしく、移転させて独立した博物館にしようという議論が何回もされています。タワーの集客施設にもなっているので、運営施設は反対しているらしいです。集客施設になっているとは、全く思えないほどの空き具合でしたけどね。(笑)

移転してしまった場合、オールド上海を町並みの再現まで残されるかどうかはわかりません。もっと修学的で単純にコレクションを並べた博物館に変わってしまうかもしれませんので、行ってみたい方は早めに訪問することをオススメします。

 

出口のあたりにカフェスペースがあります。こちらもレトロな風景。20元ぐらいで静かにコーヒーやお茶を楽しむことができますので休憩にオススメです。店員の方もたいへん親切でした。

まとめ

タワー部分は、1回行けば十分かと思います。どうせ行くなら、夜に行った方が上海らしさを感じられると思います。混雑しているので時間がかかることは覚悟しておいた方がいいと思います。

上海歴史博物館は、穴場的な観光スポットですが、再現された町並みなどはアミューズメント性も高く、子供から大人まで楽しめる観光施設になっていると思います。

閉館時間が迫っていたので、駆け足での観覧になってしまったので、今度の旅行の時には、博物館だけもう1度訪問して、じっくりと見てみたいと思っています。訪問の際には、詳細な記事を追加していきいと思います。

次はどこに行こう

渡し船に乗って外灘(バンド)へ〜貧者のナイトクルーズ〜

 わずか2元でナイトクルーズを楽しむことができる渡し船体験。黄浦江にそって南側へ歩いて15分〜20分ほどの場所に、上海輪渡の乗船場があります。ここから外灘(バンド)へ向かってクルーズが楽しめます。2階の後ろの甲板から外にでることができるので、夜なら外灘の夜景を間近に楽しむことができます。週末は、地方からの観光客で混雑するので覚悟をしてください。

すぐ向かいのディズニーストア

ディズニーストアの上海旗艦店がタワーのすぐ向かいにオープンしました。可愛らしい時計台が目印。