「旅」のことのはぐさ

Orient Travels of Hino

ビエンチャンのワット・ホー・プラケオと周辺散策(ルアンパバーン旅行記28)

《注意》2015年12月に訪問した時は、改装中で中に入ることはできなくなっていました。代わりに無料で敷地に入ることはできます。

 

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 ワット・ホー・プラケオは、エメラルド仏(プラケオ)を祀るために建立された、王様直属の寺院です。エメラルド仏は、ご存知の方も多いと思いますが、タイ・バンコクワット・プラケーオに安置されており、タイ国民のみならず、上座部仏教諸国では、もっとも人気のある仏像の一つです。

 エメラルド仏のなが〜い旅路

 エメラルド仏は、もともとラオスでつくられたのをタイに持ってかれてしまったのかというと、そうでもないみたいです。もはや、伝説的な段階になってしまいますが、高僧ナーガセーナの指示によって、インド北部のマガダ国で作られたらしいです。

 マガダ国が衰退すると、スリランカカンボジアへ運ばれ、さらにはタイに持ち込まれ、色々ありながらアユタヤやチェンライへと移っていきます。ラオスに運ばれる前にチェンライでは漆で塗り固められ、存在は隠されていたと伝えられています。

 その後、タイ北部とラオスの両方の王となった、セーターティラート王(タートルアンに祀られている王様、ラオスにタイの文化を持ち込み大きく発展させたことで、国父のように尊敬されています。)によって、ラオスへ移され、このときは都のあったルアンパバーンに安置されました。

 さらに、ビルマミャンマー)からの攻撃を心配し、新しい都のビエンチャンへ移されます。その時に安置されていた場所が、今回の記事に出てくるワット・ホー・プラケオです。

 100年以上の間、ビエンチャンのワット・ホー・プラケオで祀られていましたが、シャム(タイ)の攻撃によって、略奪され、バンコクワット・プラケーオへ移されました。そのまま、今日に至ります。

  実は大変な旅をしているエメラルド仏。上座部仏教では、もっとも有名で、ありがたい仏像の一つとしてたいへん人気のある仏像です。タイでは季節によって仏像に着せている着物を変える行事がありますが、その際は国王が務めることとなっており、そのことでもどれだけ大切にされているかが伝わってきます。

 エメラルド仏が持ち去られた後も、ワット・ホー・プラケオは王室寺院として植民地政府に修復され使われていましたが、最終的にパテートラーオによる革命によってラオス王国は崩壊。王室寺院であったワット・ホー・プラケオも寺院ではなくなり、博物館にされました。ですから、元お寺の博物館という位置づけで、正確にはお寺ではなく、また僧侶もいません。なので呼び方もホープラケオでワット(寺)を付けない方も多くいます。

ワット・ホー・プラケオへ

 入り口で入場料を5,000キープを払い、境内へ。そんなに見所が多いわけではないので時間にすると、20分ほどで終わります。本堂の中に入ることもでき、内部にはラオス各地から集められた仏像が展示されています。営業時間は8時から16時ですが、12時から13時の間はお昼休みで閉まります。私は、お昼休みに行ってしまい開館まで15分ほど待つはめになりました。 

 たいへん美しい建物であり、ケバケバしさがなく、上品さに溢れた、日本人の視点からみると、たいへんに気品の良く感じる、悪く言えば少し地味な雰囲気の建物です。(私は、ラオスで見た建物の中でもっとも美しいと感じました。)

 

装飾も丁寧に彫り込まれています。これは龍でしょうか? 

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穏やかな表情のブロンズ像。

後ろにあるドアの装飾も丁寧に彫り込まれており、興味深かったです。

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 境内にはジャール平原の謎の石壺が展示してあります。伝説では巨人がラオラーオ(コメでできたラオスのお酒)を醸造するために使った言われており、本当は何に使われていたものなのか、全く分かっていないという代物です。かなり古い時代のもので1世紀ごろのものらしいです。国立博物館にも展示がされています。

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国立博物館については、下記の記事をご参照ください♪

hino0526.hatenablog.com

 

 

 

 

すぐ向かいには、現役のお寺である、ワット・シーサケットがあるのであわせて訪問するのがオススメです。市内最大のショッピングセンターのタラートサオも歩いて行ける場所にあります。

 

 

 

ワット・シーサケットへ

次は、お向かいにあるワット・シーサケットへ

先ほどのお寺のシーンとした雰囲気とは対照的にがやがやとしています。お祈りする人も多く騒がしいですね。参拝客も絶えず地元の人に愛されていることが感じられます。

 

開館時間は8時〜12時と13時〜16時で、入場料は5,000キープです。

ラオス国民だと2,000キープみたいです。

 

美術的な価値はワットホープラケオの方が高いのでしょうけれども、地元の人に愛されている、現役のお寺の方がやっぱりいいですね。

この寺院もラオスやタイで一般的なキンキラキンではなく、落ち着いた木の良さを活かした建物です。ビエンチャンでは最古の建築物で創建当時の雰囲気を残しているため、このような装飾らしいです。木の良さが生かされていますね。

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本堂の囲む楼には、仏像がびっしりと安置されています。全部で2,052体もあるらしいです。

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堂内は撮影禁止だったので写真はありません。

 

次回はちょっと不気味な黒塔(タート・ダム)へ向かいます。

(続く)

 

hino0526.hatenablog.com