ど迫力の巨大鍾乳洞で、東南アジア域で最高のヒンドゥー教聖地、バトゥ洞窟に行ってみました。
バトゥ洞窟は、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外にある、ヒンドゥー教の聖地です。岩肌が露わな、大きな崖の中腹に、へばりつくように延々と階段が続いています。階段の上には、何十メートルあるのかわからないほど、巨大な鍾乳洞が口を開けています。これがバトゥ洞窟です。
洞窟の中にはヒンドゥー教の寺院があり、インド系の人々が老若男女問わず、参拝者がひっきりなしに訪れます。
ヒノ的には、クアラルンプールでは、ずば抜けて印象に残っている観光地ですので訪問した時の体験談をご紹介しちゃいます。クアラルンプールに行った時は、必ず訪問してくださいね。
KTMコミューターでバトゥ洞窟へ
バトゥ洞窟は、クアラルンプール中心部から訪問する場合、KTMコミューターに乗っていきます。KTMコミューターは、もともと都市間移動用に整備された、マレー鉄道(マレーシア鉄道公社の運営する鉄道)を、頻発運転化と近郊路線化させたものです。だんだんと距離が延伸され、2010年にはこのバトゥ洞窟までKTMコミューターが走るようになりました。
バトゥ洞窟のそばに駅は、バトゥケーブBatu Cavesというそのままの名前で、現在は、ここがKTMコミューターの終点になっています。
まずはKTMコミューターにのるために、KLセントラル駅へ。クアラルンプールのほとんどの交通機関がクロスする、巨大駅。なぜか、ほぼすべての看板に日本語の案内がついています。
黒川紀章の設計らしいです。確かに、みんぱく(国立民俗学博物館)や和歌山県立美術館とかに通じる雰囲気がありますね。
券売機で切符を買って、自動改札機を通ろうとすると・・、故障しているのか開けたまま。改札機の意味がないです(笑)
頻発運転といっても、長距離列車と比較しての、頻発なので、30分に1本ぐらいと言ったところでしょうか。運が悪いとけっこう待たされます。
エキゾチックなクアラルンプール駅
KLセントラル駅の次の駅は、旧クアラルンプール駅です。エキゾチックな雰囲気の美しい駅です。イスラム芸術の影響も強く受けてそうで、繊細な細工がほどこされています。マレー鉄道ってこんなイメージですよね。
昔はホテルとかもあったみたいですが、KLセントラル駅ができてからは、停まる列車も激減し、人があまりいない廃墟みたいな状態になってます。クアラルンプール駅については、また今度、詳しく。
分岐点では随分停車し、のんびりとした速度でゆったりゆったり走ります。
まあ、マレー鉄道らしいと言ったら、マレー鉄道らしいですけど、都市近郊の交通機関としてはどうなのよと思わなくもないです。
分岐点を過ぎてしまうと、それなりの速度で走り出し、30分ほどでバトゥケーブ"Batu Caves"駅に到着。ここでも自動改札が設置されているにも関わらず、使われてません。駅員さんが手で改札をしていました。
バトゥ洞窟へ到着
駅を降りると、山が迫っており、巨大な崖が目に入ります。麓には、ヒンドゥー教の施設らしい休憩所みたいなものが目に入ります。お祭りとときなどに使うのでしょうか。
人の流れにそって、歩いて行くと、見えてきました。
巨大な神像がどどーんと建っており、崖を登る急な階段が延々と伸びています。
参拝に来たヒンドゥー教の人や私のような観光客で階段はいっぱいです。信徒の方は、かなりご高齢の方でも一心不乱に階段を登っていきます。
200段以上あるらしく、1段1段も大きいし、かなり急なので、踊り場で休憩しながらでうないと、すぐに息が上がってしまいます。
たくさん人がいるんですけど、ムスリムらしい人は、非常に少ないというか、ほとんど見かけません。あんまり自然物をおがんだりすることはないのかな。
階段を登れ登れ
横には猿が木々を伝って暴れまわっており、時折お菓子やジュースを取られている人がいます。かわいい顔していますけど、かなりの乱暴者のお猿さん。
器用に足で袋をつかみ、手でお菓子を食べています。まるで人間みたい(笑)
猿に怯え、急な階段にフラフラになりながらもなんとか、上までたどり着きます。
振り返ってみると、街が一望できます。この洞窟から、クアラルンプールまでは、ほとんど平らなのに、急激に山が迫ってきています。
ここまで劇的な変化って、日本人なら違和感というか、唐突といった印象を受けるとおもいます。
さて、お待ちかねの洞窟へ。
白っぽい、グレーの岩肌は石灰岩で、洞窟内は鍾乳洞になっています。
鍾乳洞の中へ
洞窟の巨大さ、わかりますが。人の小ささと洞窟の大きさを比較してみてください。
すさまじいど迫力なんですよ。
お祭りの時は、世界各地から人が集まってきて、洞窟がいっぱいになるらしいです。
洞窟の中にお寺が建っているんですが、全く違和感を感じないほど、洞窟が大きい!
後ろの方が白く明るくなっているのは、入口ではなく、あまりにも洞窟が大きすぎて、そこだけ天井が落ちてしまっているんですよ。天井が一部崩れ落ちているところから光が差し込んで、まさに聖地といった雰囲気。
一番、奥には小さなお堂がありました。上半身をはだけた、立派なお腹のヒンドゥー教のお坊さんが信者の人のおでこに印をつけています。まさに、インドって感じです。マレーシアですけれど(笑)
(続く)
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