「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【韓国・慶州】慶州の世界遺産「仏国寺」へ路線バスで。

路線バスでバスターミナルから仏国寺へ

慶州の高速バスターミナルへ到着。釜山のバスターミナルと比べると、ささやかな規模。バスが2、3台停まったらいっぱいの小さなターミナルです。ここから路線バスに乗り換え、仏国寺へ。

色々と見所があるらしく、途中でおりて行く人も結構います。

おかげで途中で席が空いて座れました。この路線バス、混雑してるにも関わらず、ぶっ飛ばします。立っていると相当キツい。30分ぐらいで乗ることになります。

車窓からは、原っぱの中に点在する遺跡を自転車で散策する人たちが見えて、羨ましく。いつか、こっちも行って見たいなあと思いながらも通り過ぎます。

小さな駅の前のバス停を通り過ぎると、やっと仏国寺へ到着します。バスはまだ先に行くみたいですが、ほとんどの人が下車するのでわかります。駐車場の隣に降ろされるので、お寺までは歩いて上がって行く必要があります。

仏国寺へ到着

祝日のせいか、参拝客でびっしり。子供の日なので子供のお祈りでもするのか、家族連れが多い。お寺に参拝なんて、子どもには辛いかなと思いきや、案外みなな楽しそう。

こちらが仏国寺の正門。カラフルな提灯がかわいい。

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参道の横には庭園が。日本のと比べると、自然を活かしたお庭ですね。まあ、キレイはキレイですが、印象は薄い。地元の人もここでは立ち止まっていません。

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もう一つ門をこえて

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この間、緩やかとはいえ、上り坂。ビミョーに疲れて来たなあ。

と思ったところで、本殿に到着。石造りの階段は有名。この部分は創建時の751年からそのままらしいです。今は、正面から登るのは危険なのと遺跡保護から禁止されています。

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創建時そのままといっても、荒れ果てた時代もあり、戦前は下のような状態だったみたいです。(上の写真と同じ場所らしいです。)石造りが一部壊れてしまってますね。仏教が弾圧された時代には廃寺同然になりお坊さんが1人しかいない時期もあったみたいです。

横から上に登ると、多宝塔と釈迦塔と本殿があります。石造りの立派な塔。

塔も新羅時代から続く建築物。

多宝塔の周りには獅子の像が4体あったのですが、日本統治時代に修理された際に3体が行方不明になってしまい、今では1体しか残っていないそうです。残っている像はもっともブサイクだから残ったと伝えれらているようですが、それでも立派な像でしたよ。

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本殿の裏手では、石積みがされています。みんな熱心すぎやしないですかね。どれも、繊細に積まれており、一生懸命写メってる

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ここから、さらに山奥にある石窟へ1時間に1本しか無いバスに乗って行きます。これが困難な旅路になるとは・・

(続く)

【韓国・釜山】釜山から市外バスで世界遺産の街「慶州」へ

釜山旅行3日目は、5月5日子どもの日。韓国でも日本と同じく、5月5日は、子どもの日(オリニナル)として休日になっています。観光地に行ったら混むかなあ。ちょっと心配。

慶州市について

釜山から世界遺産で有名な慶州(キョンジュ)市へ1日トリップをします。慶州市は、朝鮮半島を歴史上、初めて統一した新羅王朝が都を置いた町です。

世界遺産の街として有名で、なんと一つの街に3つもの世界遺産があります。

韓国の京都と言われることが多いですが、実際に行って見た雰囲気では、「奈良」に近い。都が移ってから時を経ているため、町並みなどは失われ、石造りの遺跡が残るのみとなっています。最近は、少しずつ再建されているみたいですが、まだまだ小規模です。そこも含めて、奈良っぽいんです。

一番有名なのが、1995年に登録された、「仏国寺と石窟庵」、2000年には「遺跡が多く集まる慶州市一帯の「慶州歴史遺跡地区(大陵苑地区、月城地区、皇竜寺址地区、南山地区、山城地区)」が登録されます。そして、2010年には韓国伝統文化村として「良洞村」が認定されました。

今回は時間の関係で「仏国寺と石窟庵」に限って観光することに。

本当は、帰り道に慶州歴史遺跡地区で自転車に乗って見たかったのですが、残念ながら時間切れとなりました。途中にバスから見ていると、気持ちの良さそうな場所でした。1日で慶州を満喫するのは難しいです。不完全燃焼でした。

慶州歴史遺跡地区

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市内に点在する新羅王朝時代の遺跡が集中する5地区を登録したものです。現存しているのは、石仏や古墳のみですが、世界遺産登録を契機に公園としての整備や建物の復元がすすめられています。大陵苑地区は駅から徒歩圏内にあり、アクセスが簡単です。広々とした公園で、古墳群がいくつか見えました。慶州名物、皇南パンのお店のすぐお向かいです。

良洞村

慶州といいながも、市街地から20キロほど離れています。(バスで30分ほどでアクセス可能)安東(アンドン)の河回村と一緒に登録がされました。

両班(王朝時代の支配階級、しかし李氏朝鮮時代には半数近くの人がこの階級になっていた。両班の人口と特典の多さが李氏王朝時代末期の停滞の原因の一つとも言われています。)の村として有名です。住民は、月城孫氏と驪江李氏の2つの家に所属している、同族村です。

韓国には7箇所の国指定伝統文化村がありますが、その中で最大規模でかつ保存状態もよく、風景も美しいことから、もっとも有名な村となりました。

風水に従って谷間に沿って集落が伸びており、日本統治時代に鉄道を通す話が出た時には、風水を悪くする可能性があったため、村の外に作ったそうです。

今でも伝統文化を守った生活が営まれる一方で、世界遺産登録を契機にアクセスが改善され訪問もしやすくなりました。

プサンから慶州へのアクセス

さて、ご紹介が長くなりましたが、プサンから慶州へ移動について。

移動方法は、①バス②国鉄高速鉄道KTX)の3つが基本。

③のKTXは、時間はもっとも短いですが、ホテルから釜山駅が遠いこと、慶州側の駅も市街から少し離れておりアクセスが面倒らしいので、今回はパス。値段も一番高額です。

バスは早くて便利なのですが、景色が味気ないらしく、国鉄は遅いが車窓がきれいらしいです。

今回は、行きは①「バス」、帰りは②「国鉄」の二本立てで移動してみることにします。

※結論から言うと、バスの方が圧倒的に良かったです。早いし、安くて、座席も指定なので利便性を考えるとバス一択です。日が暮れてしまったので、電車の眺めも楽しめませんでしたし。 

まずは釜山のバスターミナルへ。地下鉄1号線の北側の終点、「老圃(ノポ)」駅に隣接しています。市街中心部からだと30分〜40分ぐらいです。

前にご案内した「温泉場」からであれば、すぐそばです。温泉場付近には安いホテルがたくさんあるので、この地区に宿泊するのもオススメです。

 プサン市外バスターミナル

 駅と市外バスターミナルは直結しており、看板に沿っていけば、迷うことなく到着。バスターミナルに入ってすぐ左手にチケットカウンターがあります。

奥側のカウンターで漢字の「慶州」を指差したら、チケットをすぐに売ってくれました。バスが出る場所は番号がついていますので、チケットを購入する時に教えてもらった番号のホームへ。

料金は、4500ウォンでした。たまたまラッキーなカウンターだったのかもしれませんが、日本語も通じましたよ。

まもなく出るので、急いで行くようにせかされます。急げーとばかりに走りだします。

※手前は高速バスのチケットカウンターです。市外バスと高速バスの違いは、許認可庁が異なること、そして市外バスが50キロ程度で複数の停留所がある場合があること、高速バスが100キロ以上で直通という違いがあります。バスのグレードなどはほぼ一緒で差はないそうです。慶州へはどちらのバスも出ていますが、市外バスの方が圧倒的に本数が多いので、市外バスをオススメします。

広大なバスターミナル。延々とバスが停まっています。日本では見ない風景。

 

10分に一本出ているそうなので、時間は確認せずに行きました。子供の日の祝日でしたが、すぐに購入できました。席にもまだまだ空きもあったので、そんなに神経質にならなくても大丈夫かと。

市外バスという名前ですが、いわゆるリムジンバスというか高速バスで、快適です。空港バスをイメージしていただければ、一番ぴったりくると思います。高速バスでないので、しょぼいかと思っていたので、良い意味で予想外でした。

バスはすぐに高速道路へ、1時間ほどで慶州に到着します。

到着先は、慶州市市外バスターミナル。ここから市内バスへ乗り換えをして、仏国寺へ向かいます。ここでトラブルというか、役に立たなかったのが、グーグルマップ。たくさんのバスが行くにも関わらず、滅多に来ないバスしか表示できなかったりと、慶州市内では、ほとんど役に立ちませんでした。

慶州市では、グーグルマップを信じるのは禁物です。韓国はネイバーマップが独占的らしいので、そちらを利用した方がいいかもしれません。行った時は、みんなが並んでいるところに見当をつけて、ついて行くという荒技で乗り切りました。(笑)

関連情報

 チャガルチ駅側の食堂で焼きサバ定食を食べました。新鮮なサバでお味は最高。

 ソウルで日本語の通じるタクシー運転手について行って失敗したというお話

 

【韓国・釜山】釜山北部にある温泉場でバブリーな温泉を満喫

 

釜山タワー周辺の散策を終え、地下鉄1号線へ。

北へ30分ほど行ったところに、「温泉場(オンチョンジャン)」という面白そうな駅名の駅があります。名前の通り、「東莱温泉」という温泉があることからついた駅名です。

韓国の温泉地は、どんな何だろうとワクワク期待しながらの訪問。

歴史ある東莱温泉

訪問の前に、温泉場の歴史を少し。

東莱温泉は、新羅王朝の時代に開かれました。

怪我をした鶴がお湯につかっていた後、怪我がなかったかのように元気に飛んでいきました。それを見ていた、地元の老婆が温泉に入るようになり、温泉として知られるようになったという、開湯伝説が伝わっています。日本の温泉でもありそうな話ですね。

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日本の下呂温泉の開湯伝説も白鷺がお湯に浸かっていたのを見て、温泉が発見されたと伝わっています。

東莱温泉は伝説のとおり、腰痛やリウマチなどに高い効果があると言われています。日本統治時代にはすでに名が知られており、観光客には「かつて日本の人達が一度は入って見たいと思っていた」というキャッチフレーズで日本人に紹介されています。

ちょっと調べたところ、実際に有名だったみたい。

南満州鉄道が昭和14年に作った観光と満州の旅行ガイド「鮮満支旅の栞(しおり)」によると

新羅時代から知られ、朝鮮では第一に指を屈せられる良い温泉である。

釜山の北に12キロ、交通は非常に便利で釜山からは絶えず電車が往来し、一時間ごとに乗合自動車の便もある。

付近には、新羅の名僧「開基」に関わる、南鮮三大名刹の一つで有名な梵魚寺と、新羅善徳王時代に創建されたと讃えられる通慶寺があって、いずれも一日の行楽地としてふさわしく、また背後には金井山の景観もあって無量に苦しむことはない、行楽地の温泉場で、旅客の必ず旅埃を洗う所となっている。

(一部現代語に変換をしています。)

 とたいそう持ち上げられています。

時間の関係で、訪問が叶いませんでしたが、梵魚寺は韓国五大寺の一つとして人々に敬われており、見応えある山寺です。地下鉄1号線の梵魚寺駅から、バスで10分ほど山道を行くことで訪れることができます。

金井山にもロープウェイが設置されており、簡単に登ることができます。山頂には、金井山城という城壁があり、ミニ万里の長城といった様子らしい。温泉場駅からロープウェイまで、歩いて行くことができます。 次に行くことがあれば、釜山で行きたい場所、ナンバー1、2です。

駅前は変哲のない街

さて、現実の街はどうかというと、温泉場の駅を降りても、普通の住宅地のような、なんの変哲もない駅です。おりた瞬間、「温泉〜」という雰囲気を期待していたのでちょっと肩透かし。

駅には、昔の時代のパネルが展示されていました。日本統治時代に「おみやげ」という日本語の看板を掲げたお土産屋の写真などが展示されていました。昔の方が観光地らしい・・。釜山市街地までのアクセスが良いため、宅地化されてしまったのかな。

途中にあった街のパン屋さんで、買ったパンが意外においしかった。(虚心庁の中でパンを売っていた、一瞬買ったことを後悔するほど、何の変哲も無いパン屋さんだったのに!おいしいんです。韓国のパンはバカにできない!)

プサン最大規模の温泉スパ「虚心庁」

私が行った時は、日が暮れていたので、駅のそばにある近代的な温泉スパ、「虚心庁」へ行きました。日本でいう、スーパー銭湯用のような雰囲気です。

虚心庁は、西に徒歩5分ほど歩くだけで簡単に行くことができますが、案内看板がなかったので、地図を用意していくことをオススメします。 

大きな建物で、横にはホテルがついています。日本でいうとちょうどバブルの時に建てたような無駄なゴージャス感、大阪のスパワールドによく似た感じです。

ロビーの写真だけですが、ゴージャス感が伝わって来ますでしょうか。

 

オープン当時は、釜山で最高の設備を誇る温泉施設だったそうです。現在でも規模はトップクラス。3000人が同時に入れるそうで、効能の違う4つの源泉から温泉が供給されています。原泉を4つ使っているのはすごいですね。

浴室は広々としていて、掃除もしっかりと行き届いており快適そのもの。お風呂の説明文書なども日本語表記があり、カウンターでも日本語で説明してもらえました。

熱いお湯からぬるめのお湯、プールに、深い浴槽から半身浴用のお風呂と様々な風呂を楽しめます。露天風呂もありました。

メインの浴室はローマのパンテオンのようになっており、天井の高い開放感のあるお風呂は、部屋に入った途端、広がる景色に「おー」となります。

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料金は8000ウォン(約800円)で、ゴージャスな施設の内容からすればリーズナブル。タオルも貸し出ししてくれます。

土休日は10000ウォン(約1000円)、チムジルバン利用の場合はガウンを借りるのに2000ウォン(約200円)がかかります。チムジルバン利用の場合は、男女教養エリアになるのでガウンのレンタルが必須です。ちなみに、お風呂だけの利用のっ場合は、日本と同じく裸での利用となります。水着は不要です。チムジルバンは、改装されたばかりで新しいそうです。

 

営業時間は、5:30〜24:00(入場は23:30まで)。ガイドブックには、もっと短い時間が書いてありましたのでご注意を。最近長くなったのかな?

結局温泉場らしいところは、見れず

ここだけ行って戻ってしまったので、温泉場らしいとこは、結局何一つ見れませんでした(泣)

奥まで行けば、足湯など温泉らしいところもあるみたいですが・・。

泉質はまあまあかな。日本の人達が一度は入って見たいと思ったのは、ちょっと大げさかも。でも近くにあったら、ちょくちょく行きますね。

釜山からアクセスが良いので、気軽に訪れることができます。日本語も通じるので、旅行初心者にもオススメです。

 

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