「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

上海市内から地下鉄でアクセスできる水郷古鎮の嘉定に行ってみました(アクセス・嘉定博物館編)

上海付近には多くの水郷古鎮がありますが、有名どころは、車で片道2時間程度かかる、ちょっと遠い場所にあり、個人旅行で行くのは時間的にも手間もなかなか大変なところ。

蘇州は高速鉄道で行って、バスで回ることができますが、鉄道を予約して行くのもなかなか大変です。また、休日になると中国各地からの観光客で大混雑してるので落ちついて見ることができません。

今回ご紹介する、嘉定(ジャーテイ)は、上海中心部から地下鉄で行ける場所にありながら、唐隋代は隣の蘇州に属しており、雰囲気は蘇州そのもの。ミニ蘇州といった雰囲気です。

水路と清代以前の街並みのが残されており、歴史散策を楽しむことがでいます。庭園や孔子廟も残されており、歴史を感じることができます。

また、嘉定博物館は、近年リニューアルしたばかりなので、ピカピカの館内で嘉定の歴史について学ぶことができます。

上海市内の人が週末のレジャーで楽しみに来ている雰囲気で、他の超有名観光地(蘇州など)みたいに中国各地からの人で大混雑していないのも嬉しいところ。市内の人が中心なので観光客も落ちついた人が多く、静かに観光を楽しむことができます。

他の古鎮と比較すると、上海市内からのアクセスの良さが最大のメリットです。地下鉄11号線で手軽に訪れることができるので、午前中だけでも十分楽しむことができます。

まずは、アクセス方法についてご紹介します。

嘉定北駅まで地下鉄で

地下鉄11号線の終点、「嘉定北」駅に向かいます。11号線は、途中で二手に分かれており、「嘉定北」行きと「花橋」行きがあるのでご注意ください。 

地下鉄の案内版で「第一班列車(1ST)」が「嘉定北」になっているか確認してください。

↓ホームの案内板が、下の写真のように最初の電車が「嘉定北」となっていれば大丈夫です。

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電車に揺られてのんびりと、途中からは高架鉄道になっており、上海郊外のベッドタウンを車窓から眺めることができます。巨大なマンションが駅のそばにだけ林立していますが、他はのどかな田園が広がっています。

嘉定北駅に到着。駅の1階には、真功夫などのチェーン系レストランが入っているので安く食事を済ませることができます。

路線バスへ乗り換え

駅の斜め前にある、バス停から「嘉定12路」のバスに乗ります。駅のそばには、いつつかバス停があるので、駅の斜め向いにある、城北路を少し南に行った場所にあるバス停に行ってください。

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先払いで、1元の単一料金です。駅の前にあるバス停は、「城北路平城路」です。ここから、バスで5個先のバス停「博東広場」まで乗っていきます。約10分程度で目的のバス停まで到着します。外を見ていて古い景色が見えてきたなあと思ったら降りれば大丈夫です。法華塔が目安ですね。

バスの本数は多いので、時間を見ないで行って大丈夫です。

バス停に到着

バスは大きな広場のある公園の前に到着します。街の中心にある法華塔がすでに見えており、歴史的な地区に入った雰囲気を感じることができると思います。

車窓からは、嘉定の街を囲む堀を見ることができます。

嘉定博物館で嘉定の歴史についてお勉強

まずは、バスの来た方向に少し戻って、嘉定博物館に行ってみましょう。博物館の向かいにはコンビニがあるので飲み物などの補充はこちらで。

近年、リニューアルされ、新しい建物です。嬉しいことに無料で入館できます。

常設展は、嘉定の歴史を展示しています。最初は、嘉定城の建築から。

古い時代は、綿花を中心とした交易で栄えたみたいです。上海の街よりもはるかに長い歴史を持っている街です。

だいぶ時間は下っていますが、綿花の買付の様子。

当時の交易品などが展示されています。

街の模型。厚い城壁と堀に街が囲われていることがわかります。

今日でも街を囲む堀は、残っており、地図で見るとキレイな円形で川に囲まれていることがわかります。

バスの車窓を注意深くみていると途中で通り抜けたことがわかります。

街の中央に、法華塔があります。

清の時代には旧王朝について抵抗し、太平天国軍が攻めて来た時も激しく抵抗をしたようです。周りを堀で囲っているので防御しやすい土地だったんでしょうね。

日本軍が攻めて来た時にも、かなり激しく抵抗したと言われています。

日本軍に占領された法華塔の写真。下から3段目のところに日の丸が翻っています。

 

こちらは特別展の展示。

博物館は、以外に規模があり、しっかりと観て回るなら、1時間程度かかると思います。新築でキレイな建物なので、お手洗いもここで済ませるといいでしょう。

 博物館の裏手は、次のご紹介する中国式庭園「秋霞圃」と一体化したデザインになっており、高い評価を受けています。近代的ながらも伝統的なデザインとマッチしたデザインをお楽しみください。

次は、上海5大庭園と讃えられる「秋霞圃」へいってみましょう。

information

嘉定博物館(嘉定博物馆)

入場料:無料

電話番号:021-5992-8800

営業時間:8:00-16:30(入館は16:00まで)

場所:嘉定区博楽路215号

公式サイト:http://www.jiading-museum.com/website/pages/index.html

※2016年8月現在、Googleマップで検索すると別の場所が表示されるのでご注意ください。(旧の博物館の場所だと思います。) 

関連情報

 すぐ後ろにある中国庭園です。

 古い町並みを楽しむことができます。

 孔子廟科挙制度の博物館となっています。

歴史好きなら上海歴史博物館は、オススメ。

広州式の飲茶を、朝ご飯代わりに。