クアラルンプールの歴史的建造物を満喫(後編)〜クアラルンプール最古のモスク「マスジッド・ジャメ」〜
この記事の続きです。
クアラルンプールの街を見つめ続けてきた、マスジッド・ジャメ
マスジッド・ジャメは国立モスクのマスジッド・ネガラができるまでは、クアラルンプールのメインモスクでした。マスジッドネガラと比較すると規模は小さいですが、市内の中心にあるのでお祈りの時間になるとたくさんの人がモスクに入っていきます。
↓お参りの時間の様子。続々と人々が集まってきます。お参りの時間帯は、残念ながらムスリム以外は立ち入り禁止です。
アクセス方法
実際に行ってみよ〜
中は白で統一されています。ひざしを避けるだけでも体感温度が随分と下がります。ムスリム以外は、内部への立ち入りは禁止されていますので注意しましょう。
日本語の案内文もありました。
事務所です。イスラミックセンターの黒いポスターがカッコイイ。
カンポンフルモスク
マラッカにある、マレーシア最古のモスク。マラッカという土地柄、多くの国の影響を受けており、必ずしもこのスタイルがマレーシアの伝統的なタイプというわけではない。雰囲気的にはマレーシアの古典的な邸宅を大きくして、壁を除去したと捉えればわかりやすい。
ゴルドバのメスキータ
イスラム教がイベリア半島を支配していた時代に建てられたモスク。レコンキスタ(再征服運動)の結果、キリスト教徒がイベリア半島を支配するようになり、現在ではキリスト教の教会、聖マリア大聖堂となっている。当時のイギリスをはじめとした西洋人が、モスクと考えたときにもっとも身近な存在だったと思われる。
また、尖頭型のアーチはインドのイスラム建築、特にムガル帝国のイスラム建築からの影響を受けています。インドは、イギリスの植民地ですので、これも目にする機会が多かったのでしょう。
ムガル帝国のイスラム教建築
イギリスの植民地化まで、インド北部を中心に栄えたイスラム教国家。ミナレット(尖塔)がアザーン(礼拝の呼びかけ)を行うための塔から、象徴的な存在になっており、多数の塔を持っていることが多い。また、尖塔型のアーチも特徴の一つである。タージマハルがムガル帝国のイスラム教建築の最高峰とされています。
このように、イギリス人アーサー・B・ハボックArthur Benison Hubbackの考えるムスリム建築にマレーの風土にあわせて、設計されたのが、マスジッド・ジャメなのです。
この建築方式は現地の人々にも、植民地政府からも評価が良かったようで、マレーシアやインドネシアにおけるモスク建築のモデルとなっていきます。
information
マスジッド・ジャメ
入場料:無料
電話番号:014-358 8129
営業時間:金曜日以外8:30~12:30・14:30~16:00、金曜日15:00~16:00
※古いガイドブックでは他の時間帯を掲載しているのもあるので注意を。最新情報をチェックしてください。
場所:Jalan Benteng & Jalan Tun Perak, 50050 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
次はどこに行こう?
ムルデカ・スクエア(独立広場)とセントラルマーケット
衣料品街とSOGO
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