「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

日帰りで飛鳥に行ってきました(前編)

前々から、1度は訪問してみたいと思っていた明日香村。たまたま、大阪への出張の前日が空いていたので前泊入りして明日香へ訪問してみることにしました。

かめバスで飛鳥へ

古墳時代が終わって、ようやく日本の国の制度が整いつつあった時代に、都が置かれたいたと言われています。それよりも奇妙な巨石があることで有名ですね。日本で最も長い歴史を持つ土地の一つです。

今回は電車での訪問。近鉄電車に乗って橿原神宮前へ。ここからは、「かめバス」とかわいい名前の着いたバスに乗ります。

 

周遊パスが650円で購入できます。

1日乗車券があるみたいなので、いろいろなところを見て回りたい方は、これを購入した方が安く済むとおもいます。距離にもよりますが3回乗れば元がとれるでしょう。

私は知らなくて、帰りのバスの中のつるしで知り失敗したなあと思いました。販売場所が限られているみたいなので、詳しくは下記の公式サイトをご参照ください。

お得な情報|かめバス

 バスには厳しそうな、細い道を進んでいきます。この道の細さが古い歴史を持つ証拠でしょう。途中には大きなため池が見えてきて、いかにも奈良らしい風景の場所をすすんでいきます。

15分ほどで豊浦というバス停に到着したので、ここで下車します。このままバスに乗っていけば、石舞台古墳などを経由しながら、最終的に飛鳥駅まで行くようです。

 甘橿丘から飛鳥を一望

まずは、バス停のすぐそばにある甘樫丘展望台へ。小さな小屋まで、10分も登れば頂上に着きます。

頂上からは、飛鳥の街が一望できます。小さな山間の村というには、歴史ありそうな建物が多く言われがありそうではありますが、ここに都があったとはなかなか信じられないですね。

とっても雰囲気のいいところです。飛鳥の観光地の中でもマイナーですが、街を一望できるのでいい写真スッポットになると思いますよ。ぜひ街に入る前に全景を眺めてみてはいかがでしょうか。(私は写真がヘタクソなので、感動を伝えられないのがもどがしいですが‥)

明日香村埋蔵文化資料室と水落遺跡

山降りて、飛鳥の方向へ歩いて行くと、小さな道の駅というか農産物直売所というのか、そんな施設があり、そこに「明日香村埋蔵文化資料室」という無料の小さな博物館が併設されています。廃校になった小学校の施設を転用したものみたいです。

すぐそばにある水落遺跡の復元図や飛鳥の村の出土品が飾られています。小さいので10分もあれば見終わってしまいますが、丁寧にまとめられています。

ちょうど、見終わったところで職員の方が戻ってきて、「ご案内しましょうか?」と声をかけてくれました。すでに見終わっていたので遠慮しましたが、普段は訪問者に説明をしているみたいでした。話を聞けばさらに深く理解ができるかもしれません。

小さいながらも好感の持てる資料館でした。ちなみに、入館料はうれしい無料です。

 

すぐ向かいにあるのが、水落遺跡です。巨大な水時計(漏刻)が設置されていて、国家の時間の基準として使われていたらしいです。日本書紀に漏刻の存在は、記されていたのですが、長らく場所については忘れ去られていました。昭和56年に付近の民家の建築時に下にある遺跡を調査したところ偶然発見されました。当時は漏刻があると思っていなかったため、随分と驚いたようです。

さらに、漏刻と同じ建物内に鐘があり、役人の出勤時間と退勤時間を知らせていたと伝えられています。ただ、柱の跡がならんでいるだけで、素人には、なぜ漏刻があったとわかったのか全くわかりませんが(笑)

日本最古のお寺の一つ飛鳥寺

続いて、歩いて5分ほどの場所にある飛鳥寺へ。

途中にアスカゲストハウスという、古民家を利用したゲストハウスを見かけました。外見だけですが、キレイにリノベーションされている様子です。ここに宿泊して夜の飛鳥を散歩するのも楽しそうです。機会があれば宿泊してみたい。

道路が広くなってるなと思うと、そこが飛鳥寺の前でした。

蘇我氏が日本に仏教を入れた時に建立された、法興寺を元とするらしいですが、今は小さなお寺になっています。往時には、五重塔と3つのお堂がならびそれを囲む回廊がある大寺院だったようですが、平城京が出来た時に、ほとんどの施設やお坊さんは奈良へ移ってしまったとのことです。水落遺跡も飛鳥寺の寺域に隣接していたというので、飛鳥寺付近の集落は丸々入ってしまうのほどの大きさがあったのでしょう。

今も残っている寺院は、当時の中金堂の場所にあり、飛鳥時代にもあった飛鳥大仏が今も同じ場所で守られています。

飛鳥大仏は、日本書紀にもその名が出てきて諸説ありますが西暦700年頃に作られたと言われています。多くの部分は、後世の修復によるものですが、顔の部分はほぼ当時のまま残っていると言われています。

お坊さんが「右側から見ると怒った顔に、左から見るとやさしい顔と左右で表情が違って見えるんですよと、案内をしてくれました。確かに左右で印象が違って見えますね。

 

大きな提灯がありました。

山帰来で美味しい天そばを

お腹がすいたたなあと見回すと、すぐ向かいにお蕎麦屋さんが。十割そばと書かれた旗が立っています。「山帰来」という店名でした。

キレイな外観でしたので、行ってみることにしました。

十割そばなのでざるそばで800円と少しお高め、私は天ざる1,400円を注文しました。

混んでいたみたいで少し時間がかかりましたが、あげたての天婦羅がついた美味しそうなお蕎麦。

いい油をつかっているのでしょう、からりとあがった天婦羅は最高でした。お蕎麦も十割の割には、こしがあって食べやすかったです。久しく飲んでいなかったそば湯も付いてきて大満足です。

値段はちょっとお高めですが、その分素材などに気を使っている感じです。観光地にありがちな意味のない高い価格ではありません。美味しいお蕎麦を食べたい人は、ぜひ行ってみてください。

お店の人も親切でした。出てくるまで少し時間がかかりましたが、飛鳥のガイドブックが置いてあったので、休憩がてらじっくり見れました。

営業時間は11:30〜14:30。月、火、水が定休日で、3日間が祝日の場合は木に振替休日という変則的な休業日なのでいきたい方は注意してください。

(続く)

後半では飛鳥名物の奇石をみてまわります。