スローボートでうつらうつら(ルアンパバーン旅行記10)
お寺を見てしまうと、そばには行くとこがない。丘の頂上にはプーシーというお堂があるようだが、寝台バスで到着したばかりの身、丘を登ってまで見に行く元気はどこにもありません(´。_。`)
渡し船が出ているあたりで有名なパークウー洞窟に行ってみようかと思い船があるか訪ねると、乗り合いは朝しか出ていないとのこと。それも日によって出たり、出なかったりするらしい。
《貸切したくない場合は、旅行会社のツアーに申し込めば、確実に乗れるみたいです。》
最も有名な寺が町の先にあるとのことだったので、それでも見に行くかと、ぶらぶらと川岸を歩いていると、何度もボートの営業に会う。14ドルでいかがと聞こえ、つい耳をかしてしまったが、よく聞くと40ドルとのこと。
結局、値段交渉が始まり、30万キープ(30ドルぐらい)で行くとのこと。往復で約4時間ぐらいかかるらしい。歩くのも嫌になるほど、寝台バスで疲れていたので、ボートに乗るのも良いかと考え直し、OKしてします。
10人ぐらい乗れそうな細長い船が貸し切り。ゆっくりとした舟の揺れと太陽の光が気持ちいい。護岸は開発の手がはいっておらず、手つかずの自然のまま。
ときおり、舟が泊まっていたり、粗末な家が見えます。川で遊んでいる子供たちが手を振ってくれ、手を振りかえすと、ますます手を振ってくれました。
四つでの様な漁具で魚を捕っている人や水牛などもいましたが、景色のほとんどは森ばかりです。
舟は進めど景色に代わり映えはなく、陽があたりぽかぽかと気持ちよく、途中でうつらうつらしだしてしまう。こんな所で眠ってはいけないと思いながらも、眠気には勝てず、いつの間にかぐっすりと眠ってしまいました。
ふと、振動で目が覚めると、ある舟の前で停泊をしている。えらくガソリンくさいと思ったら、舟の中にガソリンスタンドで見るメーターと給油装置が、どうも舟のガソリンスタンドらしい。まさか、「ガソリン代を私が払うんじゃなかろうね」とドキドキしながら見ていると、自分でガソリン代を払っていた。
ガソリン代を払って、1日30ドルぐらいで商売になるのかなと心配してしまう。毎日、客がつかまるわけでもなさそうだし、と人ごとながら心配をしてしまった。
10分ほどで給油は終わり、舟はまた進みだした。相変わらず、森だらけ。またしても、眠りこけてしまった。
(続き)