「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【韓国・釜山】釜山北部にある温泉場でバブリーな温泉を満喫

 

釜山タワー周辺の散策を終え、地下鉄1号線へ。

北へ30分ほど行ったところに、「温泉場(オンチョンジャン)」という面白そうな駅名の駅があります。名前の通り、「東莱温泉」という温泉があることからついた駅名です。

韓国の温泉地は、どんな何だろうとワクワク期待しながらの訪問。

歴史ある東莱温泉

訪問の前に、温泉場の歴史を少し。

東莱温泉は、新羅王朝の時代に開かれました。

怪我をした鶴がお湯につかっていた後、怪我がなかったかのように元気に飛んでいきました。それを見ていた、地元の老婆が温泉に入るようになり、温泉として知られるようになったという、開湯伝説が伝わっています。日本の温泉でもありそうな話ですね。

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日本の下呂温泉の開湯伝説も白鷺がお湯に浸かっていたのを見て、温泉が発見されたと伝わっています。

東莱温泉は伝説のとおり、腰痛やリウマチなどに高い効果があると言われています。日本統治時代にはすでに名が知られており、観光客には「かつて日本の人達が一度は入って見たいと思っていた」というキャッチフレーズで日本人に紹介されています。

ちょっと調べたところ、実際に有名だったみたい。

南満州鉄道が昭和14年に作った観光と満州の旅行ガイド「鮮満支旅の栞(しおり)」によると

新羅時代から知られ、朝鮮では第一に指を屈せられる良い温泉である。

釜山の北に12キロ、交通は非常に便利で釜山からは絶えず電車が往来し、一時間ごとに乗合自動車の便もある。

付近には、新羅の名僧「開基」に関わる、南鮮三大名刹の一つで有名な梵魚寺と、新羅善徳王時代に創建されたと讃えられる通慶寺があって、いずれも一日の行楽地としてふさわしく、また背後には金井山の景観もあって無量に苦しむことはない、行楽地の温泉場で、旅客の必ず旅埃を洗う所となっている。

(一部現代語に変換をしています。)

 とたいそう持ち上げられています。

時間の関係で、訪問が叶いませんでしたが、梵魚寺は韓国五大寺の一つとして人々に敬われており、見応えある山寺です。地下鉄1号線の梵魚寺駅から、バスで10分ほど山道を行くことで訪れることができます。

金井山にもロープウェイが設置されており、簡単に登ることができます。山頂には、金井山城という城壁があり、ミニ万里の長城といった様子らしい。温泉場駅からロープウェイまで、歩いて行くことができます。 次に行くことがあれば、釜山で行きたい場所、ナンバー1、2です。

駅前は変哲のない街

さて、現実の街はどうかというと、温泉場の駅を降りても、普通の住宅地のような、なんの変哲もない駅です。おりた瞬間、「温泉〜」という雰囲気を期待していたのでちょっと肩透かし。

駅には、昔の時代のパネルが展示されていました。日本統治時代に「おみやげ」という日本語の看板を掲げたお土産屋の写真などが展示されていました。昔の方が観光地らしい・・。釜山市街地までのアクセスが良いため、宅地化されてしまったのかな。

途中にあった街のパン屋さんで、買ったパンが意外においしかった。(虚心庁の中でパンを売っていた、一瞬買ったことを後悔するほど、何の変哲も無いパン屋さんだったのに!おいしいんです。韓国のパンはバカにできない!)

プサン最大規模の温泉スパ「虚心庁」

私が行った時は、日が暮れていたので、駅のそばにある近代的な温泉スパ、「虚心庁」へ行きました。日本でいう、スーパー銭湯用のような雰囲気です。

虚心庁は、西に徒歩5分ほど歩くだけで簡単に行くことができますが、案内看板がなかったので、地図を用意していくことをオススメします。 

大きな建物で、横にはホテルがついています。日本でいうとちょうどバブルの時に建てたような無駄なゴージャス感、大阪のスパワールドによく似た感じです。

ロビーの写真だけですが、ゴージャス感が伝わって来ますでしょうか。

 

オープン当時は、釜山で最高の設備を誇る温泉施設だったそうです。現在でも規模はトップクラス。3000人が同時に入れるそうで、効能の違う4つの源泉から温泉が供給されています。原泉を4つ使っているのはすごいですね。

浴室は広々としていて、掃除もしっかりと行き届いており快適そのもの。お風呂の説明文書なども日本語表記があり、カウンターでも日本語で説明してもらえました。

熱いお湯からぬるめのお湯、プールに、深い浴槽から半身浴用のお風呂と様々な風呂を楽しめます。露天風呂もありました。

メインの浴室はローマのパンテオンのようになっており、天井の高い開放感のあるお風呂は、部屋に入った途端、広がる景色に「おー」となります。

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料金は8000ウォン(約800円)で、ゴージャスな施設の内容からすればリーズナブル。タオルも貸し出ししてくれます。

土休日は10000ウォン(約1000円)、チムジルバン利用の場合はガウンを借りるのに2000ウォン(約200円)がかかります。チムジルバン利用の場合は、男女教養エリアになるのでガウンのレンタルが必須です。ちなみに、お風呂だけの利用のっ場合は、日本と同じく裸での利用となります。水着は不要です。チムジルバンは、改装されたばかりで新しいそうです。

 

営業時間は、5:30〜24:00(入場は23:30まで)。ガイドブックには、もっと短い時間が書いてありましたのでご注意を。最近長くなったのかな?

結局温泉場らしいところは、見れず

ここだけ行って戻ってしまったので、温泉場らしいとこは、結局何一つ見れませんでした(泣)

奥まで行けば、足湯など温泉らしいところもあるみたいですが・・。

泉質はまあまあかな。日本の人達が一度は入って見たいと思ったのは、ちょっと大げさかも。でも近くにあったら、ちょくちょく行きますね。

釜山からアクセスが良いので、気軽に訪れることができます。日本語も通じるので、旅行初心者にもオススメです。

 

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