「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【韓国・大邱】昔の大邱の街を再現した博物館「香村文化館」

この記事の続きです。

昔の繁華街「香村」を紹介する博物館「香村文化館」へ。

博物館の建物を見た第一印象は、「信用金庫みたいな建物。」。

昔のいかにも銀行という建物ではなく、地味な建物です。実直で素朴ながらも、しっかりした建物です。

直感は大当たりで、韓国商業銀行の大邱支店の建物を再利用したらしい。中には、巨大な金庫室も残っています。金庫の中が2階建てになっており、相当量のお金や証券が詰め込まれた大支店だったのでしょう。金庫室の中は、金属の風鈴が吊るされていて、涼しげな音を放っていました。

香村は、日本統治時代に大邱邑城が壊され大邱駅周辺が再開発され発展した、昔の繁華街です。戦後も華やかな時代が続きますが、東城路に繁華街が移ってしまい、香村はだんだんと衰退してしまいます。銀行も合併により閉鎖となり、空いた建物に昔をなつかしんで、博物館が開かれたそうです。

邑城(ゆうじょう)は、街を丸ごと城壁で囲った城郭のことです。大邱邑城は、鉄道が通り近代化する中で邪魔になっていきます。最終的に取り壊され、再開発の対象となります。(薬令市は邑城の中にあったのを無理やり今の場所に移設されました。)

 

東城路は、大邱邑城の東側の城壁跡につくられた通りなので、その名がついています。

親切な受付のスタッフさん

館内に入ると、受付のスタッフの方が世話焼きさん。荷物を預けるロッカーの入れ方や館内の回り方をていねいに教えてくれました。

ちょっとでも操作を間違うと、すぐに飛んできて教えてくれます(笑)

入場料を払って、館内の見学を始めようとすると

受付のスタッフさんがわざわざ、日本語ができるスタッフの方を呼んでくれたみたいで、走って日本語パンフレットを手渡してくれました。

(本当は、受付でもらったのですが、スタッフ方の満面の笑みの前に言い出せず。)

ちょっぴりおせっかいやきさんですが、親切で心温まる瞬間でした。

戦後の大邱が再現されています。

最初のシーンでは、太平洋戦争が終わった直後の街の様子が原寸大で再現されています。

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かなりリアルな食堂の様子。イスとかは粗末ですが、並んでる料理は今でも市場にありあそう。 

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2階には昔懐かしい、オルガン。映画館を再現したコーナー。後は、背景が大昔の大邱の街並み(いろいろ選べる)になる合成写真コーナー。1枚500ウォン。あとで気が付いたのですが、服も借りることができるようになっています。

3階は、図書館になっており、私たちにはどんな本がおいてあるのかすらよくわかりません。みんな、静かに一生懸命本を読んでいましたが、一組だけこっそり読書コーナーでいちゃついているカップルがいました。私たちがそばを通ったときにびっくりして振り返ってきました。(近寄ったわけじゃないのに)そんなにビビるなら、イチャイチャしないでよ!

地下は音楽鑑賞室になっており、立派なスピーカーでオペラの映像が流れています。フィガロの結婚でしょうか、「フィガロ〜、フィガロ〜」と連呼していました。

香村には文化人も多く在住していたので、それを記念して音楽や文学を楽しめるようになっているみたいです。

最後に、出口ではパンフレットを渡してくれた、日本語の使えるスタッフが満面の笑みで「どうでしたか〜?」、お世辞抜きで「面白かったです」と答えました。

再現模型が多いので言葉がわからなくても楽しむことができますよ〜。

大邱駅へ

 大邱駅近くまで来たので、駅に行くことに。

明日は、慶州に行く予定なので先に切符を買っておこうという算段です。慶州までは、バスで行こうか、電車で行こうか悩んだのですが、ローカル然とした車窓が良かったとの口コミを見て、電車で行くことに決定しました。

前に釜山から慶州に行った時は、指定席がとれなくて、辛い旅となったので今回は前の日に両方とも電車をとっておこうという算段です。

駅に向かうには、通りを越えるのに一回地下に降りて、道路を渡って、そこから高架駅に上がる形になっています。地下に降りると、ひなびた地下商店街が。

食堂のおばちゃん達がおいでおいでをしてきます。お昼を食べてしまってお腹いっぱいでしたのでスルーしましたが、飾らない韓国料理(チジミやトッポギなど)の写真はおいしそう。人通りは少なくごはんどきの時間はとうに過ぎているのに、店内に人がちらほら。きっと、これおいしい店だー。と思いながら横目に通り過ぎました。

いつか機会があれば食べて見たいものです。

大邱駅で慶州行きの切符を購入

大邱駅には、ロッテ百貨店が駅ビルとして設置されており、駅自体も巨大なのですが、なんかがらあんとしています。人通りもまばら。巨大なだけに人がいないのが目立ちます。

自動販売機で、慶州行きの切符を購入。最初は、大邱駅から特急(セマウル号)を買おうとしましたが、東大邱の乗り換えしか、表示されず。慶州行きの電車は、ほとんど大邱駅ではなく、東大邱駅から出発するようです。地下鉄でも東大邱駅に行けるため、東大邱駅から出発の列車を予約しました。片道わずか5000ウォン(約500円)、往復で2人でも20000ウォンでした。やっすいですね。公共交通機関なので補助が出ているのでしょうかね。アジアは電車の値段が安いのですが、日本の電車って高いなあと思います。写真は購入した切符です。

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切符を購入し、明日の心配はなくなりました。頑張って電車に乗るだけ〜、どうやって行こうか悩んでいたので、心配のタネがなくなりました。

少し疲れたので、東城路へ戻ってたまたま見かけたチュロスを売りにしたカフェへ。ストロベリーフラペチーノを注文しました。小さなチュロスがささっており、注文を受けてから揚げてくれます。

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これが思った以上においしい。ストロベリーに惹かれて注文しただけで、チュロスに興味がなかったのですが、揚げたてシナモンのきいたチュロスがいい香りがして、おいしかったです。フラペチーノのクリームをつけて食べるとベストマッチ。カロリーはやばそうですが(笑)いちごもおいしかったです。

 

チムジルバンに行って見たいと思い、ネットで探してみると、少し離れた場所ですがきれいで新しいスパがあるみたいなので、地下鉄に乗って行ってみることに。

今回歩いた場所の地図

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続く 

関連情報

香村文化館のホームページ(日本語サイトがあり内容も充実しています。)

文化館紹介 :: 香村文化館

 

2017年のゴールデンウィークに釜山に行った時の思い出です。