「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【三重・熊野】エメラルドグリーンに輝く滝壺を持つ、布引の滝(後編)

前回の記事の続きになります。

 観瀑台は役立たず?遠景からの滝姿

お不動さんを後にして、先ほど通り過ぎた観瀑台へ向かいます。

駐車場から100メートルほどでしょうか。白い観瀑台が整備されていますが、登っても木がじゃまで肝心の滝はまったく見えない、役立たずな代物。

不動尊と一緒で、切らずの森の中なので、邪魔だから木を切ろうというのも簡単にはできないのでしょう。実のところ、歩道から見るのが一番です。

(葉っぱが落ちる冬季なら景色も違ってくるのかもしません。)

 

この場所から見ると、3段の滝に見えますが、実際には隠れた場所にもう1段上があるり、全部で4段の滝となっています。

花崗岩の巨石の上をさらさらと流れる、本当に美しい滝です。どの滝壺水面が滑らかで、滑らかで、それはきれいな景観です。

かと言って、水量の少ない滝なのかというと、そんなことはありません。まさに秘境に流れる神秘の滝そんな言葉が似合う滝です。

実際は車でいけちゃいますけど (*>_<*)ノ

相当なスキルがないと無理でしょうが、上の滝壺のそばからも見てみたいものです。

動画バージョンも。これだけ落差が大きいのに、音が静かなのがおわかりいただけるでしょうか。


熊野 布引の滝

 

 エメラルドグリーンに輝く、神々しい滝壺へ

道路からは、滝壺へ降りる遊歩道が整備されています。かなり石が転がっていたり、ところどころ、柵が壊れていたりと手入れが行き届いていない状況が伺えますが、一方でかなり古い時代のものと思われる石垣で守られていたりと、この道路自体は、修験道のためでしょうか、相当古い時代から整備されていた様子です。

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途中に巨大なライトが放置されています。ライトアップをしていた時期があるのでしょうか??電気を引くのもかなり、難儀そうな場所ですが。

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5分ほどで滝壺へ到着。落差の大きい滝の割に、驚くほどしずかで、滑らかな水面が、神々しくさえあります。

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あまりの美しさにいても立ってもいられず、すくって水を飲んでしまいました。夏にもかかわらず、冷たくて、甘みのあるおいしいお水でした。(個人的には、1週間前に行った名水「菊泉霊水」よりもおしかったです。)

※安全性を確認したわけではありません。腹痛などにはなりませんでしたが、お水を飲むのは自己責任で!

 

遠くから見た姿も美しかったですが、滝壺からの滝もなかなかのもの。

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でも一番、美しいのはやはり滝壺でしょうか。久しぶりにいいもの見せていただきました。 

実際に行ってみて

日本の滝100選に選ばれていますが、観光地としての整備は、最低限の設備のみと行ったところ。その分、秘境感があり、気分を盛り上げてくれます。

布引の滝以外にも周囲にはたくさんの滝があるらしく、付近の林道を散策してみるとより楽しめるかも。山奥ですが、修験道のためでしょうか、祠も点在しており、歴史好きにもオススメです。

 

林道1キロをドライブが難儀ですが、対向車さえ来なければ、ヘタクソドライバーの私でも余裕でした。問題は、対向車が来たときですね、場所によってはバックしないと対向できないかもしれません。ここが唯一の難点ですね。

 

次はどこへ行こう

丸山千枚田

熊野市市役所から、車で15分ほど。山間に広がる、手入れの行き届いた美しい棚田群。

鬼ヶ島

リアス式海岸の絶壁。おどろおどろしい、風景は一見の価値あり。

花の窟神社

巨石が御神体となっており、社殿のない神社として有名。日本書紀にも登場し、一説には日本最古の神社とも言われています。国家神道として整理される前の信仰のあり方を伝える貴重な歴史遺産。世界遺産にも認定されています。