【クアラルンプール】懐かしの赤いまるちきり、SOGOクアラルンプール店
LRTの"Bandaraya"駅前に、懐かしい赤い「まるちきり」のSOGOロゴを掲げるデパート。
もともとは、そごうグループの39番目の店舗として、1994年に設立されました。今は、無くなってしまいましたが、ペナンそごうが1989年に設立されていましたので、マレーシアでは2番目の店舗となります。
※ペナンそごうは、現存しません。
そごうグループの傾きとともに、現地資本へ売却され、「そごう」の名前を借りたフランチャイズ店として、運営しています。
そごうの海外出店方針は、他のデパートが日本人観光客の現地購入をターゲットしていたのと異なり、地元密着型を目指していました。他のデパートが日本人旅行観光客をターゲットにし、バブルの崩壊とともに撤退の憂き目にあったのとは対象的に、資本関係は失われてしまったにも関わらず、香港そごうや台湾の太平洋そごうと同じく、現地の人に愛されるデパートとして各国それぞれの道を歩んでいます。
資本関係こそ失われたものの、ブランド戦略としては、そごうの目指したものは正しかったのでしょう。
さあ、実際のそごうクアラルンプール店に行ってみましょう。
懐かしい、そごうのロゴ。赤いまるちきり。もともとは家紋らしいですが、かっこいいですよね。世代を超えて通用するデザインだと思います。
「ちきり」というのは、機機の部品の一つらしいです。もともと呉服屋さんですのったりの家紋ですね。板と板をつなぐ同じような形をした部品も「ちきり」と呼ばれています。現在では、機織り機はなくなっているので、普通は板と板をつなぐ部品の意味となっています。
うちもこのぐらい素敵な家紋だったらいいのになあ。(ご先祖さま、ごめんなさい。)
地元の人が多く、伊勢丹とかと比較すると庶民的な雰囲気の百貨店です。だからこその面白さもあり、お土産やTシャツとかはここで購入しています。
マレーシアでしか、買えない商品をゆっくり値札付きで買い物が楽しめるのが魅力です。値段も結構安いですし、頻繁にセールをやっています。
緑の筆記体のロゴも併用されています。クアラルンプール店独自のロゴなのかな?日本では見たことがないような気がします。
内部は中心が吹き抜けになっています。昔のそごうだったら噴水とかになっていると思いますが、ここではセール会場になっています。繁盛していますね。
地元の人がほとんどで、どちらかと言えば庶民的な雰囲気です。
天井はマレー風の飾り付け。日本のそごうのけばけばしいシャンデリアよりも品がいいような(笑)
別の時期の様子です。雰囲気がさわやかですね。ここの吹き抜けから下を眺めるのが好きです。
おすすめなのが最上階。フードコートになっており、安く食事を済ませることができます。だいたい10リンギット代で1品頼めます。一人ならそれにドリンクをつければ十分です。デパートの中なので衛生面でも安心できるのが嬉しいところ。
ちなみに、ラマダンの時期でも営業していますが、昼に行ったらほぼ誰もいませんでした(笑)。それでもほとんどの店舗は営業しています。
どこか、古き良き「そごう」的ななつかしさを感じる「そごう」の食堂(レストラン)もあります。日本食も出るので、日本料理が食べたい場合にもオススメです。このあたりは、おそらく開店当時から変わっていないのでしょう。
下の食料品買いではマレーシアらしいものを安心して購入することができます。地元らしさと古き「そごう」らしさの両方を楽しめる、そごうクアラルンプール店、個人的にオススメです。
日系デパート感、丸出しの伊勢丹よりも、みんなに愛されている「そごう」の方が私は好きです。
Jalan Tuanku Abdul Rahman通り
ここまできたらついでにオススメしたいのが、SOGOの裏手にある"Jalan Tuanku Abdul Rahman"通り。マラヤ連邦の初代の王様の名前(初代首相Tunku Abdul Rahmanとそっくりな名前ですが別の人)から、とられた歴史ある通りです。
マスジッドジャメまで歩いてみると、カラフルなマレーシアの衣料品を横目に楽しむことができます。名古屋という名前のお店もありました(笑)
名古屋の裏にあるマスジッドインディア通りは、小さな衣料品店が軒を連ねており、また違った雰囲気を楽しむことができます。そばにはインド人街もあります。インド人街としては、クアラルンプールセントラル駅の
植民地時代から残るコロシアムカフェとコロシアム映画館
また、クアラルンプールで最も古くから栄えた通りらしく、植民地時代の建物もいくつか残っています。有名なのが、名古屋の斜め向かいあたりにある、コロシアムカフェとコロシアム映画館。
コロシアムカフェは、1921年オープンした、クアラルンプール最古と言われるカフェ。曇りガラスでちょっと入りにくいドアですが、中に入ると気さくな雰囲気です。ドリンクだけなら10リンギット以下で済ますことができます。
下のホームページにメニューが載っていますので、参考にしてみてください。
看板が小さいので、気をつけていないと気がつかず通り過ぎちゃいます。映画館はわかりやすいので、SOGO側から行く場合は映画館の手前と覚えておきましょう。
コロシアム映画館は、たいへん古い映画館ですが、今でもインド映画の映画館として現役で活躍しています。
次はどこへ行こう?
歩いて15分程度。ご紹介した衣料品店街の散策を楽しみながら、行くことができます。
Tunku Abdul Rahman Putra Memorial
SOGOからコンパック川を渡ってすぐのところに、「 Tunku Abdul Rahman Putra Memorial」があります。私も行ったことはないので確かなことは言えませんが、徒歩10分程度かと思います。マレーシアの初代首相「トゥンク・アブドゥル・ラーマン」の記念館です。無料ですが、規模はかなり大きいらしいです。
シンガポールを追放したときのマレーシアの首相として有名なラーマン首相は、この人です。首相官邸を改造して博物館にしているみたいです。
この記念館については、日本語情報が皆無に近いので、詳しいことはわかりません。英語情報だとかなり好評みたいなんですが、いかんせん英語は苦手で。次に、クアラルンプールに行くときに、調査してみたいと思います。
Bank Negara駅
SOGOからコンパック川を歩道橋で渡れば、KLコミューターの"Bank Negara"駅に行くことができます。ここから電車に乗れば下記の観光スポットへ行くことができます。
クアラルンプールの旧中央駅です。コロニアル様式の美しい建物です。そばにはマスジッドネガラ(国立モスク)やイスラム美術館などの見所が徒歩圏内にあります。
ヒンズー教の聖地になっている、巨大な鍾乳洞。クアラルンプールの観光地で一番のオススメです。