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「旅」のことのはぐさ

Orient Travels of Hino

クアラルンプールの歴史的建造物を満喫(後編)〜クアラルンプール最古のモスク「マスジッド・ジャメ」〜

クアラルンプール マレーシア

この記事の続きです。

クアラルンプールの街を見つめ続けてきた、マスジッド・ジャメ

マスジッド・ジャメは国立モスクのマスジッド・ネガラができるまでは、クアラルンプールのメインモスクでした。マスジッドネガラと比較すると規模は小さいですが、市内の中心にあるのでお祈りの時間になるとたくさんの人がモスクに入っていきます。

 

↓お参りの時間の様子。続々と人々が集まってきます。お参りの時間帯は、残念ながらムスリム以外は立ち入り禁止です。

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マスジッド・ジャメの目の前の通りJalan Tun Perakは、金融街になっており、昼時になるとビジネスマンやOLさんらしい人がたくさん歩いています。
 
今の風景からは想像できませんが、クアラルンプールの最古の商業中心地として発展したストリートで、以前はデパートや商店が立ち並んでいたようです。この付近が、初期のクアラルンプールの中心だったのです。
 

アクセス方法

アクセスは、モスクの名前そのままのマスジッド・ジャメという名前の駅が目の前にあります。ラピドKLのアンパン線とクラナ・ジャヤ線の乗換駅でいつも人で一杯です。公共交通機関を利用して観光するなら何度か訪れることになると思います。降車する時間がなくても、高架ホームに向かう途中の階段からモスク見ることができますので、乗り換えの方は、ぜひ一目だけでも見ていってください。 
ムルデカ広場(独立広場)からは、橋を渡るだけで訪問できます。
 
お祈りの時間には入れないので注意しましょう。いつ行ったら入館できるかの判断が難しいので門のところにいる職員の人に聞いて確認するといいでしょう。手振り身振りでも通じますよ入場可能な時間帯でも門が半分閉まっていたりして、判断が難しいことがありましたよ。
 
見学可能な時間は下記のとおりです。
金曜日以外 8:30〜12:30 14:30〜16:00
金曜日 15:00〜16:00
 

実際に行ってみよ〜  

煉瓦造りで、かわいい雰囲気のモスク。巨大なマスジッドネガラと比べると小ぢんまりとしています。熱帯らしく開放的な壁のないデザイン。
装飾的なミナレットが多数林立しています。

中は白で統一されています。ひざしを避けるだけでも体感温度が随分と下がります。ムスリム以外は、内部への立ち入りは禁止されていますので注意しましょう。

日本語の案内文もありました。

事務所です。イスラミックセンターの黒いポスターがカッコイイ。

マスジッド・ジャメは、東南アジア諸国のモスクの代表的なデザインとして紹介されることが多いですが、マレーシアの伝統的なデザインのモスクというわけではありません。
 
イギリスの保護国となっていた時代に、セランゴールのスルタン(王様)の手によって1908年〜1909年に建設されました。設計者は、アーサー・B・ハボックArthur Benison Hubbackというイギリス人です。
デザインについては、各地のイスラム建築に影響を受けており、ハボックが再解釈したイスラム建築(ムーア建築)と言っていいでしょう。
 
(旧)クアラルンプール駅やマレー鉄道公社本社ビルも彼の手によるものです。モスク風のデザインを採用した西洋建築となっています。

 

南国的な壁のない開放的なデザインは、マレーシア古来のモスクのデザインを受け継いだものでしょう。マレーシアの伝統的なモスクというのが、実際にはほとんど現存しておりませんが、ここより古いものとしては、マラッカのカンポンフルモスクがあげられます。熱帯地方では、通期の良い開放的なデザインは、高い機能性を持っています。
カンポンフルモスク

マラッカにある、マレーシア最古のモスク。マラッカという土地柄、多くの国の影響を受けており、必ずしもこのスタイルがマレーシアの伝統的なタイプというわけではない。雰囲気的にはマレーシアの古典的な邸宅を大きくして、壁を除去したと捉えればわかりやすい。

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特徴的な縞模様は、後ウマイヤ朝のゴルドバのメスキータ(スペイン)の影響とみまれます。
ゴルドバのメスキータ
イスラム教がイベリア半島を支配していた時代に建てられたモスク。レコンキスタ(再征服運動)の結果、キリスト教徒がイベリア半島を支配するようになり、現在ではキリスト教の教会、聖マリア大聖堂となっている。
当時のイギリスをはじめとした西洋人が、モスクと考えたときにもっとも身近な存在だったと思われる。

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また、尖頭型のアーチはインドのイスラム建築、特にムガル帝国のイスラム建築からの影響を受けています。インドは、イギリスの植民地ですので、これも目にする機会が多かったのでしょう。 
ムガル帝国のイスラム教建築
イギリスの植民地化まで、インド北部を中心に栄えたイスラム教国家。ミナレット(尖塔)がアザーン(礼拝の呼びかけ)を行うための塔から、象徴的な存在になっており、多数の塔を持っていることが多い。また、尖塔型のアーチも特徴の一つである。タージマハルがムガル帝国のイスラム教建築の最高峰とされています。
 

 このように、イギリス人アーサー・B・ハボックArthur Benison Hubbackの考えるムスリム建築にマレーの風土にあわせて、設計されたのが、マスジッド・ジャメなのです。

 

この建築方式は現地の人々にも、植民地政府からも評価が良かったようで、マレーシアやインドネシアにおけるモスク建築のモデルとなっていきます。

information 

マスジッド・ジャメ

入場料:無料

電話番号:014-358 8129

営業時間:金曜日以外8:30~12:30・14:30~16:00、金曜日15:00~16:00

※古いガイドブックでは他の時間帯を掲載しているのもあるので注意を。最新情報をチェックしてください。

場所:Jalan Benteng & Jalan Tun Perak, 50050 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur

次はどこに行こう?

マスジッド・ジャメ駅からラピドKLに乗れば色々なところに行くことができます。例えば有名な、ツインタワーのあるKLCCまでわずかに3駅です。全部ご紹介すると、膨大な量になってしまうので、徒歩で行けるところに限定してご紹介します。

ムルデカ・スクエア(独立広場)とセントラルマーケット

ムルデカ・スクエアは、東側に川を渡ればすぐ。周辺には様々な観光施設があります。おすすめは、クアラルンプールの歴史をミユージカルにしたMDP。セントラルマーケットは、南へ徒歩3分程度です。

衣料品街とSOGO

北側すぐが衣料品街の南端になります。衣料品街をの北端には、日系デパートのSOGOがあります。SOGOまで徒歩10分程度。
マスジッド・インディアという小さいモスクが衣料品街のすぐ東側にあるので、寄ってみては。  

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現在のクアラルンプールのメインモスクはこちら。

 

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