「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

クアラルンプールの歴史的建造物を満喫(前編)〜セントラルマーケットからムルデカ・スクエア(独立広場へ)へ〜

セントラルマーケット

セントラルマーケットは、クアラルンプール最古のマーケットとして長い歴史を持っており、クアラルンプールを代表する観光地の一つとなっています。

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もともと1888年に設立された生鮮食料品の公設市場としてスタートしました。現在のアールデコ調の水色の建物は、1937年の拡張時に建設されました。

1937年というとちょうど、盧溝橋事件があり、日中戦争の始まった年です。

その後、クアラルンプールも戦争に巻き込まれ、爆撃にあいますが、セントラルマーケットは無事でした。

1970年代になると、生鮮市場を移転することになり、それに伴って取り壊す計画が立てられます。しかし、歴史的価値があるとして保存運動が起こり、一転して歴史的建造物として保存することが決定します。

市場に入っていた人たちには補償金が支払われ、生鮮市場としての歴史は1980年代に終えることとなります。その後、大改装を施し、観光客向けの施設として生まれ変わります。

現在では、レストランやお土産やさん、骨董品店、マッサージ店などが入っています。外の建物だけが歴史的で、中身は完全に観光地化されています。しかし、往時の雰囲気を残す美しい店内は、来る人を楽しませてくれます。

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エアコンが効いているので、休憩には最適。レトロな雰囲気のカフェでコーヒやスイーツを楽しむこともできます。建物だけとはいえ、歴史を感じられるスポットになっています。

2階には伝統的な民芸品のお店もあるので、見ているだけでも楽しめますよ。あと、有料ですがトイレがキレイ。チャイナタウンに後から行くのであれば、ここで済ませておくのがベストです。

セントラルマーケットのプロモーションビデオがありましたので、どうぞ。古い時代の写真も流れますよ。

 

 本館の裏手にある、アネックス館では芸術家たちがお店の前で絵を書いています。気に入った絵があればその場で購入することも可能です。小さい絵は、お財布に優しい値段で購入できるみたいです。

クアラルンプールの語源の地、二つの川の合流地点

このまま真っ直ぐ北に向かって進むとマスジッド・ジャメに行く事ができますが、ちょっと寄り道をして西側へ行ってみましょう。

橋の上から、クラン川とゴンパック川が合流する風景を見ることができます。

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クアラルンプールは、マレー語で「泥が合流する場所」という意味です。二つの川が合流するこの地が街の中心だったことから名付けられた名前です。

後ろに見える白亜のドームはマスジッド・ジャメ。街の中心にモスクを設置し、ここを街の中心としたのです。

マレーシア独立の式典が開かれた、ムルデカ・スクエアへ

クラン川を越えると、緑の芝生の大きな広場へ到着します。これは、英国の植民地時代に、上流階級の社交場として整備されたクリケットの競技場です。

マレーシアが独立した時に記念式典が開催され、ユニオンジャックが下ろされ、ムラヤ連邦の旗がかかげられたことから、独立広場(ムルデカ・スクエア)と呼ばれています。

f:id:hino0526:20160712221314j:plain広場の周りには、植民地時代の行政施設が立ち並んでおり、壮観。

クアラルンプール・シティ・ミュージアム

前に大きな愛ラブKLのモニュメントが飾られているビルは、クアラルンプール・シティ・ミュージアムです。

クアラルンプールの町の歴史についてパネルと動画で学ぶことができます。また、後半部分はクアラルンプールのお土産として有名な木彫細工"ARCH"の制作風景をガラス越しに眺めることができます。ミュージアムショップでは"ARCH"の購入も可能です。写真立てやしおりなどは、1,000円以内で購入可能でしたよ。

自転車のレンタルもできるみたいです。ただ、歩道のアップダウンが激しいのでサイクリングは厳しいかもしれません。現地の人が自転車に乗っているのも、ほとんど見かけません。

ムルデカスクエアのむかいにあるストライプの建物は、国立繊維博物館として無料で開放されています。伝統衣装が展示されていて、無料の割には楽しめるみたいです。

クアラルンプールの歴史をミュージカルにしたMUD

このエリアに新しく加わったのが、クアラルンプールの街の歴史をミュージカルにした"MUD"。"MUD"は「泥」という意味で、クアラルンプールらしい名前ですね。ムルデカ・スクエアの向かいにある専用劇場で毎日午後3時と午後8時30分の2回公演しています。(国立繊維博物館の隣です。)

スズ鉱山の時代から始まり、火災や大洪水、格差による対立など人々は色々な出来事に翻弄されていきますが、力を合わせることで難局をなんとか乗り越えていき、街を発展させていくというストーリーです。

クアラルンプールの歴史をミュージカルに仕立てたものです。歴史ものですが、説教くささはなく、ミュージカルとして楽しむことができました。クオリティは高く、大満足でした。

気になるお値段は84.8リンギット(日本円で2,200円ぐらい)です。この値段で、このクオリティのミュージカルが見れちゃうのはお得だと思いますよ。日本だったら2倍以上するでしょう。

インターネットで先行予約ができますが、予約なしでも入れるとおもいます。私は、平日の午後3時の回の時に訪問したましたが、十分に空きがありました。

予約する人は下記の公式サイトからどうぞ。

MudKL

プロモーションムービーがありましたのでこちらもアップします。 

 

もう一つ。公式サイトには、もっとたくさんの写真や動画がありますよ。

 

Tq @aznilnawawihm for being such a supportive audience at #mudKL today!

MUD The Musical, Kuala Lumpurさん(@mudkl)が投稿した動画 -

劇場もレトロな古き良き時代を演出しています。もともとは公文書館だったのを劇場に改装したらしいです。 

ちょっと長くなってしまったので、マスジッド・ジャメは、後編へ

 

次はどこに行こう?

セントラルマーケットから南西に行くとチャイナタウン

 安くて美味しい食事をしたいならチャイナタウン。お寺の見学もできますよ。

ムルデカ・スクエアの東側には、クアラルンプールの代表的モスクのマスジッド・ジャメがあります。

クアラルンプールに来たら、ここは見ておかないと言われるほどの有名モスク。新しい国立モスク(マスジッド・ネガラ)ができるまでは、市内の代表的なモスクでした。お祈りの時間は入れないので要注意。

マスジッド・ジャメ駅の北側に進むと伝統的な衣料品街があります。 

マスジッド・ジャメの北側には、衣料品街が広がっています。伝統的な衣装を販売しているので、通り過ぎるだけでも楽しむことができます。現地の人の生活に興味がある人にオススメ。

衣料品街を通り抜けると、日系デパートのSOGOがあります。伊勢丹と違って完全にローカライズ化されていますが、食堂街などは古きSOGOの姿を感じることができます。 赤のSOGOマークも健在です。