「旅」のことのはぐさ

タイトルの「ことのはぐさ(言の葉ぐさ)」とは話題のことです。旅の話題を幅広く掲載したいと思っています♪

【北京】北京地下城に行ったら、閉鎖されていたというお話(2016年1月情報)

北京地下城は閉鎖されています。これから訪問しようと思っている人は、ご注意ください。

北京地下城とは

北京の中心部、天安門付近には、巨大な防空壕(シェルター)が存在しています。

地下の長城とも言われ、中国らしくすさまじい規模であると伝えられています。一説には、建設に30万人が携わり、30万人が同時にはいることができるとのこと。

中ソ対立がヒートアップしていた、1969年から建設が開始され、1979年には工事が停止されました。

1969年は、珍宝島事件で、中国とソビエトが国境紛争を起こした年です。
北京に首脳部が集中していると核攻撃を受けた時にヤバイということで、政府首脳を地方に分散させたほどなので、北京への核攻撃が現実の脅威として、とらえられていた時代でした。

規模の巨大さから、入り口は90箇所近くあると言われており、その中のいくつかは、民間の観光施設として開放されていたようです。

1980年代には天安門広場のすぐ横あたりにも入口があったとか。

それも時代とともに数を減らしていき、最後まで営業していたのが、私が訪問しようと考えた「北京地下城」です。シルクの販売所と一体化した、お土産屋付き観光施設のようです。

老朽化や当局からの指導、再開発などにより急速に数を減らしつつあり、無くなるのも時間の問題とのもっぱらの噂でした。

実際に行ってみました

なくなってしまう前に行ってみようと、天安門広場の南端、門前大街のあたりから東側へ。

世界的観光地のすぐそばとは思えないほど、荒れ果ててます。埃っぽくて、歩くのが辛い。

古い町並みを取り壊して、更地にした状態が続いているようです。一部、古い町並みが残存している部分は、塗装を塗り直した塀で囲まれています。ゆくゆくは、門前大街のように開発されるのでしょうか。

道路だけは、歩道に石畳まで入れて、街灯も凝ったデザインのものが建てられてます。

10分ほど歩くとやっと北京の下町の雰囲気になってきます。

生活感があるのでホッとします。さっきまでの再開発地域は歩くのが苦痛でしたからね。

共産党の赤い星がついたレトロな建物。ボロボロですが、良いデザインですね。もとは公共施設だったのかもしれませんが、今は普通の住居として使われている様子。

北京地下城の入口はいずこ 

ここが、目当ての北京地下城への入口があるはずの住所なんですが・・・・

絶賛、立て直し中。

北京地下城は、老朽化で当局から立ち入り禁止命令が出され閉鎖されてしまったらしいです。

再開させようという雰囲気はどこにもなかったです。住宅として整備するのか、立て直し中。レンガが山積みになっています。

 

間に合わなかったかー。いつ閉鎖されてもおかしくないって、言われてたから、今回の旅行に行く組み込んだのになあ。

古い建物を活用した再開発

帰り道は、行きよりも北側の道を通ると、古い建物がリノベーションされ始めています。

石造りの立派な建物が多いですからね、場所的にも天安門広場のすぐそばと絶好の位置ですから、観光開発すれば人が来そう。

 

基礎だけ残して、ここは公園になっています。基礎をベンチとして再活用しています。オシャレな雰囲気ですね。

 

 

 北京でも、やっと古い建物を保存しようという動きが少しづつ出てきています。石造りの家は中だけ近代化することもできますからね、美しい町並みを消さないで再活用して欲しいものです。

まとめ

北京地下城は残念でした。おそらく、観光客が気軽に見学することは、もうできないでしょう。

インターネット上の情報を集めると、2008年には老朽化による危険性を理由に閉鎖されていたようです。

なんと8年も前か・・・。再開はなかなか厳しいでしょうね。見てみたかったなあ。

以外と街歩きは、古い建物が多く面白かったです。いつか、再開発されオシャレなスポットに生まれ変わっているかもしれませんね。

関連記事